「マイ・ファニー・レディー」、「あの頃、エッフェル塔の下で」

knockeye2016-02-27

 新百合ケ丘のアルテリオ映像館てふところで「マイ・ファニー・レディー」と「あの頃、エッフェル塔の下で」を観ました。
 新百合ケ丘にこんな映画館があるのに最近気がついた。2007年にオープンしてたんですって。海老名からだと新百合ケ丘の方が横浜より近い気がする。これからちょくちょく来るかも、安いし。
 「マイ・ファニー・レディー」は、なんか「マイ・フェア・レディ」を連想させる邦題に惑わされるし、「プリティー・ウーマン」的な話なのかと思いそうだけど、そうではなく、よくできたシチュエーション・コメディでした。
 この人とこの人が親子で、この人がこの人の元カノで、みたいな、鉢合わせの面白さ。それがもつれ合ったまま、ブロードウェイの舞台に収斂していくところは、「バードマン・・・」みたい、とまでは言わないけれど。
 「あの頃、エッフェル塔の下で」は、マチュー・アマルリック主演のフランス映画。
 マチュー・アマルリックが演じるのは、ロシア在住の人類学者で、半官半民的な立場の学者さんみたい。この人が久しぶりにパリに帰るというときに、パスポートにちょっと問題があってロシアの警察に足止めされる。それがきっかけで過去のことを回想するっていう構造です。
 1980年代のパリ、に、私たちは何か興味があったかなと思い返してみると、その頃の日本はブイブイ言わしてて、パリにこれといった思いはなかったように思う。
 だから、というわけではないが、なんかしみじみしてしまう。フランスらしい恋愛を描いたフランスらしい恋愛映画で、フランス映画がフランス映画らしいって嬉しいじゃないですか。でも、それは狙ってやれるものでもないだろうし、どこか私小説的でもあるのだけれど、フランス人が80年代を回想したら、結局、フランス映画になったっていう感じが、実によいです。甘くて苦い。
 これに対して「マイ・ファニー・レディー」の方は軽妙さが持ち味でしょう。クウェンティン・タランティーノが出てきたときは笑った。「ヘイトフル・エイト」は明日観に行くつもりにしていたので、なんか、「つづく(to be continued)」って出たみたいな感じ。
 マチュー・アマルリックは、昔のジャン=ポール・ベルモンドみたいに、フランスらしいいい男ですね。ちょっと他の国にいない感じ。ベネディクト・カンバーバッチはイギリスらしい感じじゃないですか。そこらへん何なんだろうな。そう思いたいだけかも。