『私はあなたのニグロではない』緊急上映

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私はあなたのニグロではない

 ジョージ・フロイド殺害に抗議するデモはますます拡大している。そして、初期の頃の暴力的な行動は収まって、平和的なデモにまとまってきているようだ。
 アップリンク系の映画館で『私はあなたのニグロではない』が、緊急上映されるそうだ。
 正直なところ、日本人には人種差別というのが今ひとつピンとこないところだろうと思う。3年前、浜ちゃんの黒塗りが問題になったが、アレの何が問題だったのか、私はいまだにわからない。
 この映画で、ジェームズ・ボールドウィンに、ある白人が「自分は内心に差別とか感じない」みたいなことを言った。多くの白人もそうだろうと言う意味だったと思う。この言葉にウソはないと思う。『ブラック・クランズマン』でも、「俺の子供の頃のヒーローはみんな黒人だった。差別って何だ?」とかいう台詞があった。今回のデモを見ていても多くの白人が参加している。
 しかし、それに答えてジェームズ・ボールドウィンが言った。
「論点はそこにはない。私がフランスにいる間は、殺される恐怖を感じずに暮らせるが、アメリカにいると、いつ殺されるか怯えていなければならない。」
 警察が殺すのだからどうしようもない。

 この画面に映っている90%は警察官のはずなのに、人が倒れて頭から血を流しているのに、彼らは歩き去るだけ。「black lives matter」のプラカードを持ってる人は即座に逮捕されるが、押し倒した警官はお咎めなし。
 この状況を、「差別」とか世界中どこにでもある一般的な問題に置き換えて議論するのがおかしい。
 アメリカの警官は人を殺しすぎる。そのアメリカが世界の警察なのだからたまったものではない。