金曜日の午後、つまり、平日でなおかつ、午後八時まで国立西洋美術館が開館しているタイミングを狙ってモネ展を訪ねたが、ただ、新宿で『敵』を観て、上野に着いたのが午後3時頃。これだとそれでも混んでるだろうと予想はできた。もちろんこの前の連休の時の混雑に比べればなんてことはなかったも言えるが、それでも、建物の外に行列ができている状況。私は、先に常設展を観ることにして入場させてもらった。
常設展にもモネの絵が、たしか、4点。もっとかも。
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雪の翌朝、樹冠に積もっていた雪が落ちる瞬間を切り取っている。
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せっかくモネを見にきたなら、これを見逃すのは惜しいと思うが、もしかしたらスケジュールに余裕がないのかもしれないし、こっちは日本にあるわけなので、またいつかという心持ちなのかもしれないが、でも見逃すの惜しい気がする。
なんなら今回特別展に出展されていた舟遊びの絵とポプラ並木の絵、それからヴェトゥイユ、ウォータールー橋、セーヌ川の朝などなどは、ふだんは常設展にある。だから、普段常設展に来ていれば、あの二点はもっと落ち着いた状況で見られたはず。その意味で、二重にもったいないと思う。
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モネの睡蓮を抽象画の元祖と考える人もいる。現にほとんど表現主義のように見える絵もある。ターナーのある種の絵もそのように捉えられることもある。
オランジュリー美術館の睡蓮の間は第一次大戦の終結を記念して、モネとは旧知の中だった当時のクレマンソー首相に寄贈された睡蓮の絵から始まった。
しかし、ジヴェルニーのモネの邸宅に設けられたその蓮池には日本風の太鼓橋がかけられその上には藤の花が房を垂れていた。
今回の展覧会に出展されていた藤の絵は根津美術館にある円山応挙の藤花図屏風をすぐに連想させる。
オランジュリー美術館の睡蓮の間は、その展示法がすでに襖絵や屏風を思わせる。つまり、モネの睡蓮を通じて、東洋の伝統と西洋の現代芸術が繋がっているとも観ることができる。
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このブールデルは、展示室が移動していて背景が処理しやすくなった。
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「オーガスタス・ジョンは白樺派を通じて大正期の日本でも紹介されている。民芸運動で知られるバーナード・リーチはかつてロンドンでジョンに憧れた若者の一人であった。詩人にして彫刻家の高村光太郎は、『リイチと会へば話はいつもアウガスタスジヨオン、モネエ、ロダン、セザンヌ、そして日本。・・・ジヨオンとなると当時ロンドンに於ける殆と唯一の反アカデミックな力ある新興画家としてリイチの神のやうであつた』と述べている。」
だそうです。
「オーガスタス・ジョンとその時代」という小特集も開催中。2/11まで。
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この絵も元々は松方コレクションだったそうです。
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スーティンのこの絵の前では毎回ちょっと立ち止まってしまう。
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セガンティーニといえば山の画家のイメージが強いのでこの感じはめずらしいかも。
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