2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「シン・ゴジラ」

庵野秀明の「シン・ゴジラ」を観た。 庵野秀明は、この話をTOHOに依頼された時、「1作目の『ゴジラ』があればもういいじゃん」と思ったそう。どんなに大真面目にやってもゴジラは最初のゴジラのパロディにしかならないみたい。庵野秀明は逃げずに大真面目に…

「トランボ」

週刊文春のシネチャートだけど、このところ芝山幹郎の評が手厳しい。 「アリス イン ワンダーランド 時間の旅」には、 「飾りばかりを気にして、まるで歩けない靴のような映画。脚本が弱く、すぐCGに逃げる。駄目なファンタジーの見本だ。」って、観ましたけ…

国吉康雄

多分もう会期は終わったと思うが、横浜SOGO美術館で国吉康雄展を観た。 国吉康雄とレオナール・フジタは同時代人で、フジタがフランスで成功したその時期に、国吉康雄はアメリカで画家としての地位を確立した。 しかし、2人の大きな違いは、フジタが画家とし…

「もしも建物が話せたら」

気がつくと、先週の「ラストタンゴ」に続いてまたヴィム・ヴェンダースになっているが、「もしも建物が話せたら」といって、これはWOWOWの国際共同制作プロジェクトで、6人の監督が6つの建築に声を与えたオムニバスの映像作品。 ヴィム・ヴェンダースは、201…

『執着』、『乳房に蚊』、「黒髪」、『大漁!まちこ船 戦え!北極警

執着 (海外文学セレクション)作者: ハビエル・マリアス出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/06/30メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見る乳房に蚊 (幻冬舎単行本)作者: 足立紳出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2016/02/24メディア: Kindle…

「ラスト・タンゴ」

タンゴがブームだなんていう話も聞く。「カフェ・デ・ロス・マエストロス」なんて映画を観たのは2010年のことだった。そのころ、そんなことを言っていたのかもしれない。わかる気もする。タンゴは様式化された恋愛のようなもので、能面の「小面」が様式…

「ミスター・ダイナマイト」

新百合ケ丘のアルテリオ映像館で、「ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王 ジェームス・ブラウン」を観てきました。 ミック・ジャガーがプロデュースしたジェームス・ブラウンのドキュメンタリー。ミック・ジャガーだから可能だったんじゃないかと思います…

『日本会議の研究』

日本会議の研究 (SPA!BOOKS新書)作者: 菅野完出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2016/06/10メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見る 読後の気分を例えて言えば、バイクでツーリングの途中、昼飯でもと立ち寄った店で入ったトイレの、便…