2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『ラブレス』

観る前に聞いてた情報から予想していた内容とそんなに違わなかった。 できちゃった結婚から12年、完全に冷え切ってる夫婦が、別れるのはよいとして、子供は?、ってことで押し付けあってる。 サイテーなんだけど、サイテーさがこっちの予想を超えてこない…

『タクシー運転手』

韓国の映画。全斗煥大統領時代、戒厳令下で起きた光州事件の実情を世界に報道した、ドイツ人のジャーナリストを、ソウルから光州へ、そして、光州からソウルへと運ぶタクシー運転手をソン・ガンホが演じている。 最後に、映画のドイツ人ジャーナリストのモデ…

池口史子展

四谷三丁目の愛住町にある愛住館に、池口史子の絵を観に出かけた。この美術館はオープンできるかどうかちょっともめてるみたいな報道もあったので気にかけていたが、無事にオープンしていたらしい。 池口史子(ちかこ)の絵は、以前、松濤美術館で個展を観て…

圧巻!岡村桂三郎展 異境へ

いま、平塚市美術館で開かれている「岡村桂三郎展 異境へ」は、展示室を埋め尽くして列なる杉板の屏風に、何はともあれ圧倒される。足を運んで観た方がよい。 併設されている「21世紀の美術 タグチ・アートコレクション展 アンディ・ウォーホルから奈良美智…

『フロリダ・プロジェクト』

子供目線で撮影しているからなのは分かっているが、ローアングルの抒情的な画面が美しく、そこで徐々に進行していく破滅がウソのように感じられる。それは、子供たちにとっては、目に見える光景だけがホントで、自分たちが破滅に向かっているってことは分か…

『悪人正機』

悪人正機 (新潮文庫) [ 吉本隆明 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 594円 なぜこのタイトルなのかわからないが、糸井重里が吉本隆明にいろいろなテーマで語ってもらってそれを文字に起こしたような…

『大英博物館プレゼンツ北斎』

日本の美術愛好家からすると、葛飾北斎に対する西洋での評価は、日本美術全体を考えると、バランスを欠いているようにも見えるが、19世紀、ジャポニズムのインパクトは、西洋美術史の特異点として、忘れがたいのだろう。 この映画は、2017年夏に大英博物館で…

『ナチュラル・ウーマン』

『ナチュラル・ウーマン』ってチリの映画。アカデミー賞外国語映画賞をチリ映画として初めて受賞した。 私は、子供の時に、男に性的ないたずらをされたので、LGBTのうちのGだけは、カラダが寄せ付けない。というより、同性に体を触られるだけでも緊張してい…

『今を生きる親鸞』

今に生きる親鸞【電子書籍】[ 吉本隆明 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 語学・学習参考書 > 語学学習 > その他ショップ: 楽天Kobo電子書籍ストア価格: 660円 吉本隆明の『今を生きる親鸞』という本がデジタル書籍で手に入ったので読んだが、『最後の親鸞』…

『思い出すままに』、『文学概論』

思い出すままに (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/07/05メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る文学概論 (講談社文芸文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 講談社発売日: 200…

森友、加計問題と南北朝鮮ショックの共通点

佐藤優が、南北朝鮮の融和について日本の外交が犯した間違いについて、詳しく分析していた。 【佐藤優徹底解説:激動する北朝鮮問題】安倍外交はなぜ負けたのか はてなブックマークして、コメント欄に なぜこうなったのかというと、安倍政権が『反知性主義』…

『ボストン・ストロング』

ジェイク・ギレンホールは『ノクターナル・アニマルズ』も『雨の日は会えない、晴れた日は君を思う』も良かったけれど、今回の『ボストン・ストロング』はさらに良い。彼ならではの繊細な役だった。 ちなみに『ボストン・ストロング』は邦題で、原題は「STRO…

蚊帳の外と言うけれど

あの、何か報道では「日本外交は蚊帳の外」ってことになってるけど、南北朝鮮が和解したについて、何も悪いことはないので、素直にお祝いすれば良いだけのことです。蚊帳の外でなんにも問題ないです。 そりゃ、まあ、個人的にはずっと、六ヶ国協議を抜け駆け…

『I,TONYA』

ナンシー・ケリガン襲撃事件という、フィギュアスケート史に名を残すスキャンダルがあった。1994年、リレハンメルオリンピックの全米代表をナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディングが争っていたが、そんな中、トーニャ・ハーングの元夫が、ナンシー…

横尾忠則の冥土旅行

実家が近いので、横尾忠則現代美術館にはよく出かけるが、いつの展覧会でも必ず新作が展示されている。もともと多作な作家なので、初めてみる絵がほとんどだし、いつも楽しい気持ちになる。 今回は、「横尾忠則の冥土旅行」という企画で、絵も素晴らしかった…