晴れの特異日

knockeye2004-10-10

さすがは「晴れの特異日」昨日あれだけ大荒れしたのに見事に晴れた。6時頃、ベッドの中で「おーっ晴れとるぞ」と思ったのだが、次の瞬間気が付くと、昼前だった。二度寝してしまった。体力の衰え甚だしくてびっくりしてしまう。

気を取り直して、とりあえず、先週からの懸案、フロントタイヤの交換をすませた。リアに比べて、フロントは、タイヤ交換が簡単だ。スプロケットがないためだろうか?新品に換えると乗り味がすごくよくなった。

宇奈月のセレネ美術館でグラブを返してもらう。フロントに栃の実がおいてあった。みちみち柿の実が色づいていて、なんとなく腹ぺこの熊に感情移入してしまった。今日は、北陸本線の特急に熊がはねられた。今年でこの辺の熊が絶滅してもおかしくない勢いだ。

読書中毒―ブックレシピ61 (文春文庫)
どこにも出かけなかったのが、すごく悔しいので、目的もなく本屋で立ち読み。小林信彦さんの『読書中毒』を買い、今まで読んでいたところ。この人が「スーパー級の天才」だったのをうっかり忘れるところだった。読む本に困った時の小林信彦。面白い。ところで、本の中に「イラク人質事件」という言葉が出てきて、いくら何でもはやすぎるが・・・?と思ったら、これは、父親ブッシュの時の「人質事件」だと気が付いた。

小林信彦さんの本は、『天才伝説 横山やすし』までは、おそらく全部読んでいるかも知れない。その後ちょっと離れてしまったのは、ダウンタウンを認めていないと気が付いてしまったからだ。なんかの間違いではないかと思った。『日本の喜劇人』以来、私の芸人さんを見る目は、小林信彦さんの受け売りだと思っていたので、考え込んでしまった。

それに『天才伝説 横山やすし』がすごくよかった。よい本を読むと、次回作に過度の期待をしてしまう。そういうふたつの原因で何となく遠ざかっていたみたいだ。久しぶりに読んでみてこの人の文章はやっぱり、奥行きが深くて明快で気持ちいい。手持ちのネタの「5%くらいしか見せてませんよ」というすごみがある。

滋賀県立近代美術館で「オノ・ヨーコ展」が始まっているようだ。滋賀は、ぎりぎり日帰り範囲なので、あまり期待をかけずに見に行ってもよい。なつかしいと言えばもちろんウソになるが、この機会を逃せば、二度と見られないだろう。東洋人、女性、アバンギャルド、と三重の差別と闘った女性であり、ジョン・レノンに愛され、ジョン・レノンを愛した。