昨日の記事を書きながら、思い出していたのは、高校時代、通学の電車のなかで、 「この電車にいる全員に‘こころ’があると思ったら大間違いだ」 と言った奴がいた。 彼がどういうつもりで言ったのかは分からないが、記憶に残る言葉ではある。 「日本には社会…

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (517件) を見る 雨だし、美術館や映画館でゴホゴホもどうかと思うので、日曜も読書。 伊藤計劃の『虐殺…

野草雑記・野鳥雑記 (岩波文庫)作者: 柳田国男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/01/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (7件) を見る絵になる鳥 ある年の五月、アルプという川の岸の岡に、用もない読書の日を送っていたこ…

茶の本 (岩波文庫)作者: 岡倉覚三,村岡博出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1961/06/05メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 37回この商品を含むブログ (67件) を見る 結局、去年の二月頃にも風邪を引いていた。 というのも、このまえ風邪を引いたのはいつだっ…

人は、何もできない人をさして、‘無能’とは言わない。 人に‘無能’と言われるのは、言い訳だけができる人間だ。

風邪で週末を棒に振ってしまった。 藤牧義夫の＜隅田川絵巻＞を見逃してしまった。甘酸っぱい味 (ちくま学芸文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/12/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る 吉田健一の『甘酸っぱい味』と…

日銀が‘事実上’のインフレターゲットの設定に踏み込んだ。 これについて、頭の片隅でアラームが鳴っている気がするのは、「消費税増税を目指す一方で、インフレターゲット？」ということ。 私は、以下の記事にあるような、 消費税増税は必要ない！はてなブッ…

タトゥーやピアッシングについては、柄谷行人と村上龍の対談で読んで、今でも印象に残っているところがある。 柄谷 去年（１９９５）の秋に「ニューヨークポスト」というタブロイド新聞を読んでいたら、tatoo/tabooというだじゃれの見出しのついた記事があっ…

先々日、少しふれた、古賀茂明と出井伸之がゲストのカンブリア宮殿、無料で動画配信されているみたいなのでご紹介したい。 とてもおもしろい。 カンブリア宮殿 | バックナンバー：テレビ東京はてなブックマーク - カンブリア宮殿 | バックナンバー：テレビ東…

先の日曜日は、三菱一号館で「ルドンとその周辺」という展覧会を観た。 オディロン・ルドンという画家を思うとき、いつも感嘆させられるのは、初期の幻想的なモノクロームから、後年の色鮮やかさへの、メタモルフォーゼのみごとさだ。雪に鎖された暗い冬を、…

日経のアンケートで、「消費税増税やむなし」という声が過半数を超えていて驚いた。 岡田克也もすでに認めているとおり、消費税を１０％にするくらいでは、財政再建はおろか、社会保障費もまかなえない。 つまり、消費税増税ではダメなわけ。 「そうはいうけ…

職場に、ガス屋さんに来てもらって、配管のチェックをしてもらっていた。 古いつきあいのガス屋さんなのだけれど、担当の方は、替わってまだ一年も経っていない。今度の人は、震災の頃、いわき市にいたそうだ。 四方山話に、ガス屋さんならではの話を聞けた…

「アニマル・キングダム」を観た日比谷シャンテで「灼熱の魂」。 シャンテはたぶんＴＯＨＯのお膝元だと思うのだけれど（それとも違うのかな？むかし、みうらじゅんが盗んだゴジラが立っているけど）、ほかにも「ウインターズ・ボーン」、「ＢＩＵＴＩＦＵＬ…

映画を見る観客が実際に経験するのは映像だから、映画がシナリオに奉仕するべきではない。シナリオこそ映画に奉仕すべきである。 しかし、シナリオに従わずとも、映画それ自身の世界の破綻が許されるだろうか。具体的には、今まさに息絶えようとする浅野内匠…

先月、以下２冊の本を読んだ。茶と美 (講談社学術文庫)作者: 柳宗悦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/10/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (20件) を見る翼よ、北に作者: アン・モローリンドバーグ,Anne Morrow Lindbergh,…