2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「東ベルリンから来た女」

昨日、横浜美術館で思ったより長居してしまって、見るつもりだった映画をとばすことになった。 渋谷のBunkamuraル・シネマで上映中のこの映画は、この週末の候補にあがっていたひとつだった。 ベルリンの壁崩壊前夜の東ドイツのお話。こういう映画…

ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家

ある将校の戦場日記に、ベルトにリボルバーを下げ、パンツルックのゲルダ・タローが、大隊の男たちに巻き起こした熱狂を書き記しているそうだ。ベレー帽の下に「美しいストロベリーブロンドの優美な記者」。 ロバート・キャパの『ちょっとピンぼけ』という本…

アベノミクス

先週、首都圏にしては大雪に見舞われた影響で、店頭に並ぶのが遅れた今週のニューズウイーク日本版は「日本経済を救う?アベノミクス」と題して、第二次安倍政権の経済政策について集中的な特集を組んでいる。 なかでも読み応えがあったのは「世界に愛される…

「ted」

ことしの初映画は「ted」を観にいったわ。 最高におかしい。でも、この感じはおとこにしかわからないのかも。となりにすわってたカップルの女性は、眠気をこらえるのに必死という感じだった。女性がこういう少年性を理解できないとしても責められない。し…

もしかして‘褒め殺し’?

上久保誠人が面白い記事を書いている。‘すごいぞぼくらの安倍政権’みたいな感じ。 ‘「安倍人事」を徹底解剖!’っていうけど、それも、このひとの‘読み’にすぎなくて、じっさい、他の報道では、安倍、石破、麻生の三人が、人事をめぐってぎくしゃくしていると…

『一九八四年』

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/07/18メディア: ペーパーバック購入: 38人 クリック: 329回この商品を含むブログ (349件) を見る ジョージ・オーウェルの『一九八四年』を…

「格差社会」の正体

「格差社会」なんてウソだとずっと言い続けている。 格差はすべての社会にある。したがって「格差社会」なんていう特別の社会があるはずがない。それに、日本国内の格差なんて、日本と世界の格差に比べたら、ないも同然で、決定的な欺瞞は、これまで貧しかっ…

後記

考えてみれば、ここ数年の首相で財務省のふりつけで首相になった(といわれる)菅直人、野田佳彦が立て続けて選挙で負けている。安倍内閣は経産省寄りだというが、財務省の論理は、国民からだけでなく、政治の現場においても疑問視されてきているのかもしれ…

霞ヶ関の懲りない面々

麻生財務相の「日銀総裁、学者はふさわしくない」という発言については、以前紹介したが、日経の記事によると、まだ松も明けないというこの4日に、こんどは、「次期日銀総裁は財務省OB排除せず」と発言した。そして、この6日には、政府と日銀の連携をめ…

マウリッツハイス美術館展

今年の美術館はじめは、思いがけず、マウリッツハイス美術館展を神戸市立博物館で観ることになった。 関東では、東京都美術館のリニューアルオープンに企画された展覧会で、場所は上野ということもあり、フェルメールのなかでも、もっとも人気のある<青いタ…

『靖国』

靖国 (新潮文庫)作者:坪内 祐三出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/07/30メディア: 文庫 今年の読書はじめは、坪内祐三の『靖国』。 と、こう書くだけですでに「おっ」と(どのような意味でも)身構える人がいるかも知れない。しかし、たぶん、そういうひ…