2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『ドライブ・マイ・カー』観ました

ドライブ・マイ・カー カンヌ映画祭で脚本賞を獲得した『ドライブ・マイ・カー』の同名の原作は、『女のいない男たち』という、村上春樹の短編集の巻頭をかざる小説だ。 初出は、文藝春秋2013年12月号で、当時、文藝春秋を買ったり買わなかったりしていた私…

『プロミシング・ヤング・ウーマン』補遺

佐久間宣行さんが遅ればせながら『プロミシング・ヤング・ウーマン』を観たそう。絶賛していた。 今更なのは、独立して忙しいのかな、とか、年頃の娘さんがいるから、テーマがきついのかなとか、余計なことを考えた。 それで、また『プロミシング・ヤング・…

『太陽の子』ネタバレ(マジで読まない方がよい)あり

太陽の子 これは観ようと思ってたが遅くなった。最寄りの映画館では、明日で上映終了とあったので、仕事終わりに駆け込んだ。 太平洋戦争末期、日本軍のために核兵器開発に取り組んでいた、京大の研究者たちを主人公にしている。 柳楽優弥、三浦春馬、有村架…

笑福亭仁鶴の訃報

笑福亭仁鶴の訃報にふれ残念だ。噺家が亡くなるともっと聞いておけばよかったと思う。 爆笑王と言われていた頃の仁鶴さんの記憶はない。気がついたときにはもう喉を痛めていた時代で、奥さまの隆子さんがタレント活動をして支えていた。 笑福亭仁鶴は六代目…

『アメリカン・ユートピア』と『ストップ・メイキング・センス』観ました

『ストップ・メイキング・センス』と『アメリカン・ユートピア』 あつぎのえいがかんkikiは音の良さで売ってる。TOHOシネマズ海老名で観るよりは断然よいと思う。TOHOシネマズ海老名は、経年劣化からかスクリーンのシミが気になる時がある。 ただ、今回はち…

『アースダイバー 神社編』『精霊の王』読みました

アースダイバー 神社編作者:中沢 新一講談社Amazon精霊の王作者:中沢 新一講談社Amazon 今の日本の総理大臣は平気でウソをつく。その源流は本居宣長という、明治維新の思想的バックボーンとなった人が、今でいうネトウヨ(『源氏物語』が読めるネトウヨ)で…

『日本のいちばん長い日』

Amazon primeで『日本のいちばん長い日』原田眞人版を観た。 公開当時は三船敏郎が阿南惟幾を演じた1967年版と比較してあれこれ言われた記憶があるが、1967年版の決定的な欠点は、戦後22年を経たこの年でさえまだ昭和天皇を神格化していることだ。昭和天皇を…

まじめなバイト

アルバイトを募集する媒体のCMで「バイトに夢中」とかいうのを見かけて、「いやいや」と苦笑いしたことがある。 ロッチのYouTubeを見てたら、中岡さんが「バイトは如何にサボるかを考えなあかんやろ」と、「バイト同士で、あれちゃんとしろよとか言うてくる…

『コンテナ物語』

コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版作者:マルク・レビンソン日経BPAmazon この一週間でいちばん衝撃的だった動画は岡田斗司夫のこれだった。 ただ、本を一冊まるまま読み聞かせた感もあり、これを聞いちゃうともうこの本を買う気に…

『夕霧花園』かなりネタバレ

去年の夏はいったんコロナが収まりかけていたと記憶している。それが冬になってまた感染者数が増え始めたのだった。今年は、この猛暑にもかかわらず、この感染者数の増加は、いったいこの冬はどうなることだろうかと、今から危ぶまれる。 そんなわけで、あま…