大岡川の夜桜について書いたときに、実は、その週の月曜日、4月1日に、目黒川の桜も観に行った話をちらっとした。写真をあげてなかったけどこんな感じだった。
平日の昼間だし、雨空だし寒いしってこともあるからだろうが、もう川面に花びらが落ち始めているのに、どうにもさえない感じだった。これだと、横浜の大岡川の方が、どことなく猥雑な熱気があるなと思ったくらいだったんだが、この木曜日、TBSラジオの「めがねびいき」を聴いていたら、矢作さんご夫婦が夜ごはんを外食したあと、たまたま目黒川を通ろうとしたら、すごい人出。交通規制が布かれてクルマが入れるような状態になかったらしい。あのあたり、目黒川にかかっている何本かの橋のどこも封鎖されて渡れなかったそう。
矢作さんに言わせると、今、中目黒が昔の渋谷みたいになってるそうだ。それもこれもみんなEXILEのせいではないかというのが矢作さんの分析だった。
前にも書いたように、そのときは目黒川の桜はついでで、メインは百段階段だった。
1935年に雅叙園が建てた木造建築の宴会場だそうだ。7つの部屋が99段の階段で結ばれている。
画家の名前に引っ張られてしまう私としては、鏑木清方がデザインして、欄間の美人画も清方が描いた「清方の前」が気に入った。
キッチュだったのは「漁樵の間」。
このレリーフ。最初は「こて絵」かともおもったが、でなくて、「彩色木彫」だそうである。一般住宅にはあまり好ましくない装飾だろうが、たまの宴会にはこのくらいぶっ飛んでてもよいし、なんなら、ちょっとつつましいくらいな気もする。
- 作者: 関根虎洸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/07/31
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
『遊郭に泊まる』という本を持っているが、その「飛田新地「鯛よし百番」全室完全撮影」のページもなかなかのものである。今は、普通の料亭になっていてだれでも利用できるそうなので、チャンスがあれば訪ねてみたい。
八戸の「新むつ旅館」のY字階段も魅力的。「鯛よし百番」も室内に橋がかかっている。橋とか階段とかが日常から非日常への通い路という感じをさせるんだと思う。