東京五輪、人として無理でしょって

 東京五輪を開催したとしても、いったい何ヵ国が敢えて参加しようとするかわからない。現時点でお互いに入国制限している状況なのに、現実的な問題として選手とスタッフの準備が間に合うのかどうか。
 ましてや、観客の受け入れまでは、とても手が回りそうにない。無観客を前提として、選手、スタッフ全員のワクチン接種に加え、感染対策を万全にしなければならない。最低でもそうしなければとても開催できない。
 それを実現するのはホスピタリティー、それこそ「おもてなし」のマインドだと思う。具体的に言えば、入国管理についての「おもてなし」の態度だと思う。 
 しかし、何度もいうように、日本の入国管理局は、国際人権団体アムネスティの案件のひとつになっている。「おもてなし」どころではなく人権蹂躙で国際問題になっている。難民を犯罪者扱いして処置が決まらないまま5年以上も収容し続けて死者も出している。その時の入管職員の態度が監視カメラの映像で残っているが、「おもてなし」とは到底いいがたい。
 入管についてそういう思想で臨んでいる国に果たして五輪開催のホスピタリティーを期待できるか疑問だと思う。私じゃなくて世界中の人がそう思うだろう。
 しかも、入管での長期収容は、東京五輪開催決定後に増えたと言われている。はっきり言えば五輪開催のために難民入国の管理を強化した結果として長期収容が増えている。
 あまり表沙汰になっていないが、この事実だけでも、五輪のボイコットがあってもおかしくない事態だと思う。
 入管に収容中の人が死にかけても救急車を呼ばない国が、一方でコロナ対策は万全って、誰が信じますかって話。

www.nhk.jp

www.amnesty.or.jp