来月のBE-PAL誌上で、野田知佑さんがビキン川を下る。ビキンは、一回目のロシアツーリングで井戸の水をもらったところ。二度目のツーリングでは、その井戸が見つけられなかった。この地図の上のあたりをクリックしてもらうと、6みたいな字にNのさかさま、K、Nのさかさま、そして、Hという地名がある。それがビキンだ。
今、吉田健一の『旨いものはうまい』
というエッセー集を読んでいる。いわゆるグルメ本とは違う。旨いものと美食は違うと、著者も言っている。「日本人は、自分が何を食って生きているのか、分からなくなりつつあるのではないか?」みたいなことが書かれていた。ストレスでお菓子ばっかり食べて生きているOLをテレビで見たばっかりだったので、ちょっと考えさせられてしまった。
ビキンで、井戸の水をキャンティーンにくみ、パンを買って食べた。何度も言うけど、ロシアのパンは旨かった。日本に帰ってしばらく、パンが食べられなくて困った。日本のパンは口の中で、べちょべちょする。もう馴れたけど。日本でロシアのパンにあたるのは、ご飯になりそうなものだが、日本のご飯はあれほど旨いのだろうか?コッヒェルで炊くご飯は確かに旨い。
6月18日に、伏木を旅立ったバシシさんは、ついにアフリカに入った。少し遅れて7月に旅立ったくぼすけさんは、南米に飛んだ。もうそこまで行くと、私の想像力は及ばない。健闘を祈るばかりだし、ツーレポのアップを楽しみにしている。
そもそも、日本人で初めて、バイクでサハラを横断した賀曽利さんが、使用したバイクがスズキの200ccで、今バシシさんが乗っているジェベル200の前モデルだ。これを考えると、なかなか由緒正しいアフリカの走り方なのである。