『アルプススタンドのはしの方』

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アルプススタンドのはしの方

 佐久間宜行のオススメだったので観に行った。
 もとは兵庫県東播磨高校の演劇部が2017年の演劇部の甲子園みたいな大会で最優秀賞を獲得したネタで、本を書いたのはそのときの顧問の先生だった藪博晶という人だそうだ。
 演劇部員が4人しかいなかったそうで、映画ではすこし登場人物が増えているけれども、4人で成立するお芝居なのはよくわかる。
 高校野球の地方大会が舞台なんだけど、カメラはグラウンドに背を向けて、アルプススタンドのはしの方にいる4人だけを写している。
 『カメラを止めるな!』もそうだったように、低予算映画の手本みたいな、シナリオのアイデアで勝負してる映画。余談ながら『カメラを止めるな!』をスティーブン・キングが褒めたそうだ。
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 あれは見たら言いたくなる映画なんだろうな。
 その意味では、この映画もそういうところがあるかも。特に、今みたいな時代には、こういうひとひねりした青春映画がいいかも。人に勧めやすい。『アングスト』とか『サイコマジック』を人に勧めるのは慎重さを要しますからね。
 予告編を貼ろうと思ったけどやめときます。予告編がへたすぎ。感動巨編の予告編みたい。