2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

その道はいつか来た道

渋谷で盛り上がっている若者たちに水を差すようで悪いけれど、おじさんたちはその光景はいつか見た。何度も見た。今回だけは違う、なんてことはない。 デモに行くより選挙に行け。投票率はあいかわらず最低ラインをさまよっている。 何がバカバカしいかはよ…

自民党の「日本国憲法改正草案」にすでに表現の自由は制約されている

2012年に自民党が発表した「日本国憲法改正草案」は、表現の自由を保証する第21条に、第2項として、「前項の規定にかかわらず、公益および公の秩序を害することを目的とした活動を行い、ならびにそれを目的として結社をすることは認められない。」と…

『33年後のなんとなく、クリスタル』

33年後のなんとなく、クリスタル作者: 田中康夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/11/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (15件) を見る 田中康夫の『33年後のなんとなく、クリスタル』を読んだ。 33年はけっして短くない。猫なら絶対死ん…

田能村竹田 没後180年展、フィラデルフィア美術館浮世絵名品展

土曜日、ともに6月20日から開催されている、出光美術館の「田能村竹田 没後180年展」と、三井記念美術館の「フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」にでかけた。 が、そのまえに、広瀬すずの「スタッフ軽視発言」とかに一言したりするのがブログなるも…

ゴー☆ジャス

バナナマンのバナナムーンGOLDは、TVから遠ざかっている今日このごろ、コメディアンのトークを聞く、ほとんど唯一の機会。現在進行形のTVタレントの栄枯盛衰はもちろん、笑芸の現状についても語るべき何物も持ち合わせないので、先週、スペシャルウィークの…

GACKTのインタビュー

今週の週刊SPA!で読んだ、GACKTのインタビューが面白かった。この人、今、インドネシア、フィリピン、マレーシア、香港、など、複数の国で暮らしている。日本には「パワーを感じない」のだそうだ。 この「パワーが落ちてきてる」ていう日本のとらえ…

「ベラ・ヴィータ」

「海街diary」が素晴らしかったので(ああ、それから、前回のエントリーでリンクしておいた是枝裕和監督のインタビューにもふれられていたことだけれど、「映さない」演出がすばらしかった。この映画の中でも、一番印象的かもしれない船の上からすずが…

「海街diary」

是枝裕和監督の「海街diary」は、堂々とした風格をそなえた、美しい街のような映画だ。古典の作家たちが、おそらくそう知っていたように、どんなに小さく私やかな事情を描くにしても、そこに美しさが宿るとすれば、その美しさは数学的であり、したがっ…

ドラッカー・コレクション 珠玉の水墨画

千葉市美術館で「ドラッカー・コレクション 珠玉の水墨画」という展覧会が開かれている。今週末のおでかけに、「海街diary」の次くらいにお勧め。 ドラッカーって、もしかして、もしかするまでもなく、あの「もしドラ」のピーター.F.ドラッカーです。…

「レッドファミリー」

「嘆きのピエタ」を監督したキム・ギドクが脚本を書いて、プロデュースしたのに、監督はしなかった映画「レッドファミリー」。ロードショー中に新宿武蔵野館で観ようとしたけど満席で見逃してしまったのが、アミュー厚木でやってたので、これもまた最終日ギ…

「あん」、「駆込み女と駆け出し男」

「あん」と「駆け込み女と駆け出し男」を観た。これは樹木希林つながり。 まず「あん」は、カンヌで評価の高い河瀬直美の監督。カンヌで評価は高いが、観客ウケはそんなによくないっていう状況には、アカデミズムの匂いがするわけだけれど、だからといって、…

「追憶と、踊りながら」

「追憶と、踊りながら」を新宿武蔵野館で。 新宿武蔵野館は新宿駅東口の目の前なので、小田急沿線に住む者としては、神奈川県下の映画館より感覚的に行きやすくもあるのだけど、今回の場合は、ジャック&ベティでも上映があるものの、夕方の一回のみだったの…

着想のマエストロ 尾形乾山

サントリー美術館で、「着想のマエストロ 乾山見参!」てふ、駄洒落まじりの展覧会が、これはまだ始まったばかり。7月20日までやってるけど、途中で展示替えがある。詳細はサイトの出品リストで。 サントリー美術館「着想のマエストロ 乾山見参!」展 開…