2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

そもそもオリンピックが不要不急

新型コロナウィルスの大流行が、はしなくも明らかにしたことは、「不要不急」の重要さ。「不要不急」こそ経済を回している。ウィルスにかぎらず、危機に見舞われたとき、一般家庭でまず最初にきりつめられるものが「不要不急」であるのはあたりまえで、政治…

コロナウィルス・ラプソディ

巷ではこういうのが流行るとか。 10年前の映画の『コンテイジョン』が注目を集めてるとか。『コンテイジョン』脚本家、新型コロナウイルスに「そこまで驚かなかった」と語る!その理由とは?「私が話した科学者たちは・・・」 | tvgroove でも、ルキノ・ヴィ…

『安倍官邸 VS. NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由 』

安倍官邸 VS. NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由 (文春e-book)作者:相澤 冬樹発売日: 2019/01/01メディア: Kindle版 週刊文春の相澤冬樹さんの記事がおもしろかったので、この著書を読んでみた。 森友事件の本質は、財務省が国有地を異常に安く払い…

『パラサイト』の映画館での予告編に違和感

ポン・ジュノとソン・ガンホ 『パラサイト』は全世界でヒットして、アカデミー賞3部門受賞して、今更、予告編を流す必要なんかないと思うのだ。 でもまだ流れてる。今日も流れてた。勘ぐりすぎかもしれないが、違和感を覚えるのは、冒頭、ポン・ジュノとソン…

赤木俊夫氏の遺書

週刊文春 2020年3月26日号[雑誌]作者:桑田佳祐,清武英利,飯島勲,林真理子,みうらじゅん,町山智浩,宮藤官九郎,能町みね子,柚月裕子,土屋賢二,出口治明,柳家喬太郎,益田ミリ,桜玉吉発売日: 2020/03/18メディア: Kindle版 今週の週刊文春は店頭から姿を消す勢い…

つかこうへい『娘に語る祖国』

娘に語る祖国 (光文社文庫)作者:つか こうへい発売日: 1998/04/01メディア: 文庫 ポン・ジュノ監督の『パラサイト』が、米アカデミー賞を3部門で受賞し、その一方で、『エクストリーム・ジョブ』のような痛快なコメディがヒットする、韓国の文化レベルは、今…

『JUDY』

ジュディ 虹の彼方に 『JUDY』について、週刊文春のシネマチャートの☆の数が意外に少なくてびっくりしている。 こういうとき自分に信頼をおけなくなってしまうが、個人の感想としては、観てよかった。たぶん、シネマチャートの批評子たちは、ジュディ・ガー…

グレート東郷とNO-NO BOY

悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷 (岩波新書 新赤版 (982))作者:森 達也発売日: 2005/11/18メディア: 新書 グレート東郷は、日系二世の悪役レスラー。戦後、「卑劣なジャップ」を演じて観客を煽りに煽った。163cmの身長に高下駄を履き、…

なぜトイレットペーパーなのか

平塚駅 新コロナウィルス騒ぎでトイレットペーパーを買い占め騒ぎが起きていることに驚いている。 1970年代のオイルショックのときも、トイレットペーパーだった。あの時の人とは違う人だよね?。あの時でも、石油がなくなりそうって時に、なぜトイレットペ…

『エクストリーム・ジョブ』断然◎

エクストリーム・ジョブ 韓国映画の発展の最大の功労者は、CJグループのイ・ミギョン副会長だというのが早くも定説になっている。ドリームワークスに投資したのを皮切りに、25年間をかけて、韓国の映画人を育ててきた。ameblo.jp 『パラサイト』のアカデミー…

『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』と日本アカデミー賞の結果について

eigaland.comそれでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫)作者:森 達也発売日: 2013/12/13メディア: Kindle版 今年の日本アカデミー賞は、作品賞、主演男優賞、主演女優賞と『新聞記者』が席巻したみたい。意外な結果だったけど、新型コロナのせいで、無…

『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』を観ました

グッドバイ ジャファル・パナヒ監督の『ある女優の不在』と同じ日に観たもう一つの映画がこれだった。 大泉洋、小池栄子、濱田岳、松重豊、皆川猿時、と、今を時めく、脂ののった役者さんたちが集まっているので、面白くないはずはないのだけれど、もともと…

『ある女優の不在』がすばらしかった

ある女優の不在 この週末、3本の映画を観たが、これがいちばん心に残った。ちなみに他に行く予定にしていた東京の美術館はすべて閉まっていて無駄足を踏んだ。 映画はカメラに誠実でなければならないと思った。不自由な状況で撮影しなければならないジャフ…

新型コロナウィルスの着地点は

週刊文春 2020年 3/5 号 [雑誌]発売日: 2020/02/27メディア: 雑誌 週刊文春で福岡伸一と阿川佐和子が新型コロナについて対談していた。新型コロナではなくとも、コロナウィルスはその辺にうようよいるのだそうだ。新型は未知であるわけだから警戒は必要だが…