2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

松本人志のニューヨーク評について

ニューヨークのニューラジオが好きでよく聴いている。特に、あまり知らない若手の芸人さんたちとのトークが抜群に面白かった。霜降り明星との絡みとかも面白いし、そういう意味で、フリートークの彼らをまず好きになったと言っていい。 彼らを初めて知ったの…

Jeff Koons = Capitalism , Andy Warhol = Populism

まったく余談だけど、『人新世の「資本論」』を読んでて「ジェフ・クーンズ=資本主義、アンディ・ウォーホル=ポピュリズム」という図式が頭に浮かんだ。 ジェフ・クーンズが作り出しているのは人工的な希少性だろうと思う。 ナチズムが欧州を席巻したあと、…

『人新世の「資本論」』読みました

人新世の「資本論」 (集英社新書)作者:斎藤幸平発売日: 2020/10/16メディア: Kindle版NHK 100分 de 名著 カール・マルクス『資本論』 2021年 1月 [雑誌] (NHKテキスト)発売日: 2020/12/25メディア: Kindle版家族と社会が壊れるとき (NHK出版新…

『スクリーンが待っている』

スクリーンが待っている作者:西川美和発売日: 2021/01/15メディア: Kindle版 西川美和監督が『すばらしき世界』を撮った顛末。 実は、八千草薫さんもキャスティングしていたというのが驚きだった。 役所広司が泣くシーンがあるのだけれども、たしかにあの前…

居酒屋たこしげ

オードリーの若林さんが、ぼる塾の「まーねー」を見たくなって吉本の劇場にでかけたそうだ。それで、そのときの香盤表というのか出番のリストをみていて、「お笑いやるなら吉本だな」と思ったそうなのだ。冗談だろうけれど。このメンバーが楽屋にいれば、そ…

村上隆 in みのミュージック

1週間、また腰をやって寝ていた。歳を重ねるごとにひどくなる。死だけでなく加齢でさえも結局経験しないとわからない。 同病の方にはわかると思うが、一瞬気が遠くなりそうな痛みなので、ブログは書けないみたいですね(書く人は書くんだろうな。正岡子規は…

『すばらしき世界』ちょっとネタばれ

『永い言い訳』から五年ぶりとなる、西川美和監督の最新作。 真木よう子が『ゆれる』のオーディションのとき、可愛い女の子が部屋に入ってきたのでにらんだらそれが西川美和監督だったとか。西川美和監督の方では「見つけた」と思ったそうだ。 西川美和監督…

『SWALLOW』は最強の女性映画

フライヤーにあるような「スリラー」とか「恐怖」とかいう言葉でこの映画を評することは、どこか女性蔑視を思わせる。 「恐怖」?。たしかに主人公の旦那さんリッチーの視点に立てば「恐怖」とか、少し冗談めかして「スリラー」と言えるのかもしれない。女房…

ミャンマーの政変について重要なTweetがあったので紹介します

コロナが中国の細菌兵器でなかったことは科学的に確からしいが、中国はこのコロナ禍を軍事的な好機として利用する。それは当然なことで、「細菌兵器」云々の幼稚な議論とはそれは別次元のことだ。 今回のミャンマーの政変が、ASEANと中国、日中関係、ひいて…

統帥権干犯問題

「野党の途中退席で陛下の内奏遅れる」というバカみたいな記事が産経新聞に載った。「だから?」ってことなのだ。陛下への内奏が遅れないように国会の議論を早目に切り上げろとでも言いたいのか?。それとも、天皇陛下が、内奏が遅れるのはけしからんと、国…

『無頼』観ました

あつぎのえいがかんkikiに『無頼』を観に行ったら、井筒和幸監督が、フライヤーを置いてるテーブルの前にふつうに立っててビビった。舞台挨拶があるとは知ってたけど、うっかり出くわしたらビビるよ。 ほんとは木下ほうかさんも来る予定があったそうなんだけ…

キネマ旬報ベストテン

今年はコロナ禍の影響から、史上初の試みで、キネマ旬報ベストテンの授賞式がYouTubeでライブ配信されていた。 やっばり、日本ではアカデミー賞より断然こちらが信頼できる。 2020年の作品部門1位は黒沢清監督の『スパイの妻』だった。脚本賞とダブル受賞。 …

「ははばなれ」

春、死なん作者:紗倉 まな発売日: 2020/02/27メディア: 単行本 紗倉まなの『春、死なん』にカップリングされている「ははばなれ」も読んだ。 それで思い出したけど、これって、アリス・マンローとか、グレイス・ペイリーとか、ルシア・ベルリンとかそういう…

『春、死なん』読みました

春、死なん作者:紗倉まな発売日: 2020/02/26メディア: Kindle版 最近、radikoばっか聴いてて、われながらよくないと。 東京FMで秋元康が始めた生放送のトークショーで、田中慎弥と紗倉まなが互いの自作本について話していた。 それで、紗倉まなの方を読んで…

『バクラウ 地図から消された町』に見る、トランピアン-アメリカンの肖像

このところ周囲でいろんなことがリンクし始めていてぶきみなくらい。 昨日ふれた佐伯啓思の『近代の虚妄』にしても、Q-anonの連邦議会議事堂襲撃にしても、示唆していることは、戦後、ずっと自由と民主主義のロールモデルだったアメリカが完全に崩れ去った…