「これは映画ではない」

knockeye2012-09-29

 シアターイメージフォーラムで「これは映画ではない」。
 イラン映画では、ことしはなんといってもアスガー・ファルハディ監督の「別離」がすばらしかったのだけれど、アッバス・キアロスタミ監督の「ライク・サムワン・イン・ラブ」が、えーっ・・・という、すこし無声音気味のためいきをつかざるえない、前評判を裏切らない不出来だったので、今年度3本目のイラン映画、ジャファール・パナヒはどうなんだろうと、不安まじりで見たのだけれど、これがまあ、想田和弘ばりのたくまざるユーモアに満ちたドキュメンタリーで、iphoneのあたりからエレベーターのくだりまでの流れなんか、シナリオで書けたら天才ですよね。
 10月2日には、その想田和弘監督のトークショーが企画されているらしいのも、なるほど納得。そういえば「Peace」を観たのもこのおなじ映画館だった。「Peace」は面白かった。ちなみに、想田和弘監督の次回作は「演劇1」「演劇2」の2部構成、合計5時間42分だそうだ。目が持たないっすわ。