2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

最後の一文

明日は冷え込む一日になるらしいと、綾瀬幼稚園の先生が言っていた。わたしはそこの園児ではないが、午後二時の終礼が否応なく聞こえてくる。 前日の最後の一文、迷った末に付け加えた。われながら恥ずかしげもなくよく書くよと思う。サミーさんなら絶対書か…

『小津の秋』補遺

先日の『小津の秋』について、今日は少しネタバレな話をする。見るつもりの人は読まないように。 この映画が小津映画のオマージュなのかどうかはよく分からないし、気にするつもりもないが、ただ、映画中映画として『秋日和』が効果的に使われている。いわば…

あとそれから、渋谷の東急で「大・大阪博覧会」というのがやってた。阪急梅田の地下街を思い出す感じである。それだけなら、わたしだって素通りするくらいの分別は持ち合わせているが、併せて「上方落語」の展覧会も催していた。落語が聴けるなら行ってみよ…

『小津の秋』

小津の秋 恋することや生きることが、お伽噺や映画のように、もっと明快だと思えた昔があったかもしれない。しかし、それが明快でも単純でもないと知った後には、誰もがまた最初から物語を始めるしかない。はじまりはたしかに単純だ。むかしむかしあるところ…

日向薬師の彼岸花

日向薬師の彼岸花が見ごろを迎え、私も少し早起きして、バイクで出かけた。 でも、ツーリングといえる距離ではないね。昔、パフィーが「家から2キロ(だったっけ)の大冒険!」ってやってたけど、それ×10くらい。 仕事に追われて、ご近所のこともほとんど…

アトラス

アトラス―酒井若菜写真集 WAKANA SAKAI in MOROCCO (ヤングサンデーブックス)作者: 平地勲出版社/メーカー: 小学館発売日: 2000/12メディア: 大型本 クリック: 94回この商品を含むブログ (10件) を見る酒井若菜の写真集を衝動買いした。 酒井若菜は、クドカ…

窓を眺めながら

雨音かと思った。が、葉擦れの音だった。東向きの窓は空の色が濃い。ブラインド越しに梢が揺れるのを見ながらなんとなくすごした。 昨夜は退職される方の送別会。例によって酒の席では極力透明人間になるべく努めている。透明人間になった後は、けっこう全身…

小錦(現KONISHIKI)は横綱にはならなかったが、日本のファンに愛されていたし、今でも愛されているだろう。「自分が横綱になれないのは人種差別だ」と発言して物議を醸したこともあったが、大相撲の横綱という地位は、日本人にとっても分かったようで分から…

ヤマブドウ

仕事の行き帰りに、工場のフェンスに絡まっているのは、どうやらヤマブドウらしい。ノブドウにしては葉っぱがごつごつしているし、実の色も濃いようだ。だとすると、この実は食べられるはずである。これが山歩きの途中で見つけたのなら、食べてみるかもしれ…

つかこうへい

秋山莉奈が表紙のプレイボーイによると、コンビニでバイトが払底しているそうだ。もよりのセブンイレブンの店員さんはなぜかみな高齢者で、一度などおにぎりの棚の前で立ったまま寝ているのを見たことがあったが、事情を聞けば納得である。 コンビニやファス…

差し歯

森下千里の前歯はいつのまにか差し歯になっている。以前にも言及したけど、あの微妙な受け口と短めの前歯が好きだった。抜群のスタイルとあどけない顔のアンバランスさが味だったのである。 それにしても、グラビアアイドルほど寿命の短い職業もない。Jリー…

美術館のはしご

モスラの精神史 (講談社現代新書)作者: 小野俊太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/19メディア: 新書購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (43件) を見る今日は一日中美術館のはしごをするぞっ、と意気込んで家を出た。美術館はどうせ10…

『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』

セバスチャン・ナイトの真実の生涯 (講談社文芸文庫)作者: ウラジミール・ナボコフ,富士川義之出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/07/09メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 32回この商品を含むブログ (41件) を見るナボコフの短編全集2が手に入らなかった…

ちいさな幸福

うっかりDVDを延滞していた。返しにいくついでにそのあたりで夕飯にしたのである。仕事に追われているせいで、ついものぐさになり、無駄な出費がかさむ。残業せずに帰って自炊生活をしたほうが、家計の上でははるかに有意義である。それもサービス残業と…

よく考えたら、国防はずっと外人に頼んでるんだよね。政治全般も有志の外国人に任せたほうが、今よりましかもしれないんだよね。日本の総理大臣が日本人でなきゃダメっていう理由もないよね。横綱も外人だし。 夜勤明けの土曜日は、寝るのが朝で起きたら昼。…

風間深志の最後の連載

先日、TBSで放送していたからご存知の方も多いだろうが、マジェスティでユーラシアを横断していた風間深志の最後の連載が興味深かったので、引用して紹介したい。 私が先生の忠告を振り切ってフランスの病院を飛び出してしまったのは、1日のベッド代が1…