『夜の国のクーパー』

knockeye2012-08-08

夜の国のクーパー

夜の国のクーパー

 いろんな映画の原作者として知っている伊坂幸太郎を本で初めて読んだ。
 なので、これを映像化したらどうなるだろうと思ってしまう。最後まで読んで、最初に戻ってみると、ちゃんとフェアな書き方をしてあったが、スルーしていたわけだ。
 で、映画化したらどうなるかなぁと、中村義洋になったつもりで考えてみる。面白いだろうな、最後の
えーっていう感じが。
 中村義洋の次回作は、『みなさん、さようなら』らしい。伊坂作品ではない。読んだけど、あれは、小説としてはそんなに読み応えがあるほうではないが、これを中村義洋が映画化するについては、なるほど感がある。中村義洋って人は、ああいうのにふりかける、‘魔法の映画の粉’みたいのを持ってるんじゃないかと思う。(「ジャージの二人」が好きっすわ)
 今の職場も長くなったけれど、顔なじみの野良猫が、この夏はもうダメそうだ。先日よたよたして歩いているのを見た。餌をあげるというわけにもいかない。アルビナかとおもうほど真っ白で、目だけが青い、きれいな猫だったんだけれど、野良猫はエサが捕れなくなったらおしまい。いっそ潔いかもしれないと思うのは、年齢のせいだろうと、なにかうら寂しい思いがする。
 あの猫みたいに野垂れ死にたいなと、どこかで思っている自分がいる。家族に看取られて畳の上で死にたい、なんて思っている人はどれくらいいるんだろうか?私としては、そんなの考えるだけで居心地が悪い。