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西村有の個展「around October」を駒込のKAYOKOYUKIで観てきた。
KAYOKOYUKIは駒込の駅から徒歩で2〜3分なんだけど、初めてだったのでちょっとは戸惑った。
横に長い窓からよく見れば絵が見えた。そうでなければ、通り過ぎたと思う。
建物の内部で駒込倉庫とつながっている。
ちょっと忍者屋敷的なおもしろさがあった。
西村有は新宿の損保ジャパン東郷青児記念美術館で観てから気になっている絵描きさん。
独特の受像感覚を持っている。上の絵も、あれを誰か他の人が描けるかといえば絶対描けない。
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たとえば、このサッカーボールの絵も西村有だから描ける。
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この右の小品。実物を観ないと分からないが、この緑色は他の人は使えないと思う。同じように絵の具そのままの緑いろであっても、セザンヌならタッチが残るし、空間を感じさせると思う。シャガールならもっと色が歌うと思う。
西村有の場合は、映像を思わせる。動画とすれば、固定カメラの背景だろう。24時間まわし続けても全く動かない定点観測のような。
10月24日から開催されている。11月29日までやっている。駒込倉庫の展示は11月14日までだそうだ。
Google mapsにアップされている写真を見ると、展示されていない絵も上がっているので、展示替えされているのか、それとも、もう売れてお持ち帰りされているのか、売れても展覧会の間は展示されると思うが。
お値段を見ると、私でも買えるくらいだった。ただわたしは絵を所有したい欲望がないので。でも、もしご自宅に絵を飾りたいという人なら、思っきしおススメ。
ちなみに、さっきの緑色の絵は小品だけど高かった。
「本展は、パリのCrèvecœurとの2会場同時期開催」だそうだ。
先日の府中市美術館の椛田ちひろといい、お笑い第七世代みたく絵画の世界でも新しい才能がどんどん育ってくるのがすごい。
損保ジャパン東郷青児記念美術館の公募展はこの状況に大きく貢献したと思う。