2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

中韓蜜月

中韓首脳会談で、韓国の朴槿恵大統領が、1909年に安重根が伊藤博文を暗殺したハルビン駅に石碑を建てる提案をした。これを橋下徹の「慰安婦発言」と比較してみれば、日本の政治家がいかに低レベルかが分かる。中韓が歴史認識を共有するアピールとなり、…

「光る源氏の物語」

光る源氏の物語〈上〉 (中公文庫)作者: 大野晋,丸谷才一出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1994/08/01メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る光る源氏の物語〈下〉 (中公文庫)作者: 大野晋,丸谷才一出版社/メーカー: 中央公論社…

「嘆きのピエタ」

この監督のこの前の映画「アリラン」の予告編を映画館で観たとき、「これはちょっと近寄れない」と思った。画面の圧力というか、こちらに思いを迫るねじ込み方がちょっと異質な感じで、草間彌生の絵を観るのと同じで、観客に挑んでくる。 でも、ここで終わり…

「スプリング・ブレーカーズ」

東大が9月入学を断念したのは、この映画の影響があったとかなかったとか。 それはともかくとして、9月に新学期が始まるアメリカの大学生にとって、‘スプリング・ブレイク’春休みは、日本とは違う感覚なんだろう。最初、「スプリング・ブレイカーズ」と聞い…

水道橋博士と橋下徹

何度電話しても、NHKが居留守を使うので、いまだに受信料は払い続けているものの、何度も言うように、地デジ化以来テレビは観ていない。 そういうわけで、週刊文春の記事で知ったけれど、水道橋博士が橋下徹と大阪の番組で口げんかの末に、スタジオを出て…

萱野稔人と慰安婦問題

上田秀明という日本の人道人権担当大使が、スイス・ジュネーブの国連拷問禁止委員会で、日本の人権状況に対する批判に対して「日本は人権先進国」と反論したところ、会場から笑いが起きたそうで、そのとき「シャラップ!」と会場を怒鳴りつけた様子が、‘傲慢…

古賀茂明と慰安婦問題

古賀茂明が、今回の橋下徹の発言を、その原発に対する態度と照らして、実利と倫理が対立するとき実利を採る、倫理性のなさだと指摘している。 しかし、そういってしまうと事実にそぐわなくなると思えるのは、今回のことはむしろ‘国家’というイデオロギーにこ…

「二流小説家」

公開のはるか前から、ちょっと面白そうなんじゃないかと思っていた「二流小説家 シリアリスト」という映画を観にいった。 けど、そのまえに、前日のエントリー(実際は昨夜書いているのだけれど)に書いたようなことを、もっと正確に、政治的にコレクトに、…

池上彰と「従軍慰安婦」

今週の週刊文春に、池上彰が今回の‘従軍慰安婦騒動’について書いている。 いわゆる「従軍慰安婦」問題の“誤解”を解けば、国益が守られたのか。なまじ中途半端な歴史論争を展開しようとしたため、かえって国益が大きく損なわれたのではないか。 詳細は読んで…

「はじまりのみち」

新編 われわれはなぜ映画館にいるのか作者: 小林信彦,和田誠出版社/メーカー: キネマ旬報社発売日: 2013/03/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 小林信彦の『われわれはなぜ映画館にいるのか』が、新しく編集されて復刊された。もとは19…

‘慰安婦問題という名の泥沼’

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 6/11号 [慰安婦問題]出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ発売日: 2013/06/04メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る ニューズウィーク日本語版の6月14日号に、橋下発言についての詳細な検証が…

「グランドマスター」

「グランドマスター」は、息を呑むほど美しい。映画館を出てひと息ついた後、まず浮かんだ思いは、「美しい中国が帰ってきたのではないか」という、予感とも期待ともいえない淡い幸福感だった。 わたしたち日本人にとっての中国とは何だったか?。ネトウヨと…

昨日の続き

昨日の続き。 あいもかわらず、隊列をなして靖国に参拝している日本の政治家は、いかにもスケールが小さく見える。 靖国は、‘信仰の対象なので、誰が参拝しようが個人の自由だ’という言い方は、一応できる。しかし、政治的に見れば、靖国とは、19世紀的な…

靖国神社で立ち小便

どこかの韓国人が、靖国神社で立ち小便したんですと。それで、それをYouTubeかなにかにアップしたらしい。勝谷誠彦がそれをSPA!の巻頭コラムに取り上げて‘日本人の魂に対する冒涜だ’みたいなことを書いている。 たしかに、立ち小便は迷惑です。こないだ…

「リアル〜完全なる首長竜の日〜」、「藁の楯」

去年、ヴェネチア映画祭でのスタンディングオベーションも記憶に新しい、黒沢清監督の「リアル〜完全なる首長竜の日〜」。 Wikipediaのフィルモグラフィーによると、2008年の「トウキョウソナタ」以来の劇場映画だから、そういえば、しばらくぶりという…

「俺俺」

三木聡監督の「俺俺」。 わたしが最初に見たこの監督の映画は「転々」。そのつぎが「インスタント沼」で、今回はそれ以来4年ぶりの新作。 「転々」は藤田宣永の小説が原作で、映画を観た後原作も読んだが、原作はかなり自由にいじりまわされていた。とくに…