当意即妙

月曜日にやるはずの仕事が前倒しで入ってきた。昨日の上司が「どうする?」というので、頭の中で仕事の段取りを組み替えたが、少し後から考えると、あれは
「なんなら月曜日休んでもいいよ」
という意味であったかもしれない。わたくしそういう言外の意については、だいたい30分遅れで気がつくことになっている。マーク・トウェインの言葉に
「当意即妙の答えは24時間遅れでやってくる」
というのがあるが、それよりは少し早いわけである。
話は換わるが、前の職場の上司に
「『リロ&スティッチ』のチケットがあるけどいる?」
と言われたことがある。『千と千尋の神隠し』にアカデミー賞をかっさわれたディズニーアニメなんて、当然見たくなかったのでお断りしたけれど、相手が女性だったことを考えると、あれも非常に搦め手からではあるが、お誘いであったかもしれない。これについては24時間以上たってから気がついた。
鳴かず飛ばずの映画だったと記憶しているが、いまだにコンビニにキャラクター商品が置いてあったりして、見かけるたびにいやな気分になる。キャラクターの不細工さが、自分の不器用さをイメージ化しているように思えてしまう。
その上司のために一言弁明しておくと、私はあなたが好きなれなかったのではなく、自分が好きになれないのである。その意味では似たもの同士だったかもしれない。それにしても『リロ&スティッチ』のあのキャラクターはどうしてあんなに不細工なんだろう?
さて、連休である。「二連休」は日本語としておかしい。ようするに土日が休みというだけのことで、特に計画もない。というか,今日の晩飯もまだ食っていない。