2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

バルビエ×ラブルール、北斎

にもかかわらず、まだ書き漏らしている展覧会について。 鹿島茂コレクション2「バルビエ×ラブルール」を練馬区立美術館に訪ねたのは、4月21日のこと。 でも、これについてつい書きそびれたのは、その前に鹿島茂自身のディアギレフについての文章を紹介し…

小沢一郎の消費税増税についての発言

日経WEBに小沢一郎の消費税増税についての発言が載っていたので、備忘のためにコピペ。 「国民に大きな税負担をさせる前に政権としてやることがあるのではないか。我々は行政の大改革によって『霞が関支配』の矛盾を是正し、無駄を徹底して省いて、新しい…

光琳

書き漏らしている展覧会のことをいくつか。 今月の13日、尾形光琳展に根津美術館を訪ねた。 これも原発事故の余波で延期されていたものだった。震災は復興にほど遠く、原発事故は‘冷温停止状態’などという言葉のまやかしだけで、つまりは終息のめども立た…

『乞食王子』

乞食王子 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/04/28メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (9件) を見る 今度の戦争は我々が起こした侵略戦争でないと今言うならば、そんなことはないと嵩に…

「セシウムさいた」問題

今日はどこにも出掛けず、古雑誌古新聞の整理をしていたら、保存しておこうと取って置いた記事が出て来たので、メモ代わりに丸写ししておく。神奈川新聞の2012年4月2日付。 詩人 アーサー・ビナードに聞く さいたま市で3月10日に予定されていた「国…

付記

上にあげた小林信彦の文章がみつかったので、正確なところを紹介する。 一九六二年ごろだろうか、ぼくはフランキーと話をする機会を得た。 驚いたのは次のような言葉だった。 「『幕末太陽傳』をみなさんがホメてくれるのはありがたいんだけど、ぼくは特殊な…

「わが母の記」

樹木希林、役所広司と揃うと、さすがに泣かす気満々みたいな、姑息な「母もの」映画にはならない。 シナリオもみごとなもので伏線の張り方が巧み。それに樹木希林の演技が応えている。 三国連太郎、樹木希林、役所広司、南果歩、ミムラ、宮崎あおいと、世代…

小林信彦のコラム 701回目

週刊文春の連載がめでたく700回を超えた小林信彦のコラム、今週号は、上杉隆の新刊『新聞・テレビはなぜ平気で『ウソ』をつくのか』ほか。 これを読んで、ある感慨というのかなんというのか、とにかく、これは小林信彦という人の魅力のひとつなんだろうか…

「裏切りのサーカス」

イギリス映画。で、気がついてみると「サッチャー」、「ゴーストライター」、「英国王のスピーチ」、「スラムドッグ$ミリオネア」(英連邦まで範囲を拡張すると「アニマル・キングダム」も)と、近年のいい映画のほとんどはイギリス映画。 この「裏切りのサ…

「へうげもの」の加藤清正

へうげもの(14) (モーニング KC)作者: 山田芳裕出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/01/23メディア: コミック購入: 6人 クリック: 128回この商品を含むブログ (36件) を見る 山田芳裕が描く「へうげもの」の加藤清正については‘なんで具志堅用高なんだろう…

『埋れ木』

埋れ木 (河出文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/04/05メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る 吉田健一の最後の長編小説『埋れ木』を読んだ。 ・・・或ることの報道はそのことの解釈でもあってそこに空…

高橋由一

金環食は、「どうせ雨なんだろ」と思っていたし、案の定、傘を差しての出勤で苦笑していたが、職場について、ちょっと朝のコーヒーを飲みに戸外に出ると、雲間にちょうど金環食になった太陽が見えた。いいのか悪いのか知らないけど、雲のおかげで肉眼で見ら…

ボストン美術館展

せっかく朝早く目がさめたので、ボストン美術館展にでかけることにした。すくなくとも開場一時間前くらいには並んでおかないとまずい予感がするのは、あの上野の集客力がやはり図抜けているからなんだろう。 実際、一時間以上前にはせ参じたのだけれど、すで…

曾我蕭白展

草間彌生を観た後、千葉市美術館で曾我蕭白を観るという、なかなか濃いめの土曜の続き。 展示替えがあって、<柳下鬼女図屏風>を見逃したのは残念だったが、そのかわり、<群仙図屏風>に再会した。二十代のころ、京都で初めて観た、私にとっての曾我蕭白は…

草間彌生展

埼玉県立美術館で草間彌生展、永遠の永遠の永遠。 草間彌生は、1929年生まれで、1960年代のビッグネームだが、今回展示されている作品のほとんどすべてが新作で、しかも、過去の作品とはまるで違うという点にまず驚かされる。 会場で流されている映…

iPad版日経新聞アプリから

ソニー製タブレットの正しい使い方。 一、 片手にソニーのタブレットを持つ 二、 もう一方の手にiPadを持つ 三、 そのままその手をソニー社員の前に突き出す 四、 沈黙1秒 以上。 手近にソニーの社員がいない場合は、中谷巌でも可。彼は、ソニーの‘元’…

関西の話いくつか

実際の日付はすでにこの1週間ほど後。小椋佳ではないけれど、時がぼくらを追い越していくわけ。 っつうか忙しい。派遣社員を入れたけれど2週間でやめてしまった。まあ、上司と「どうやって辞めさせようか」と相談していたところだったので、なんか、こくっ…

熊谷守一展

伊丹市立美術館で熊谷守一展。今回の帰阪では、必ずこれを観ると決めていた。 黒田清輝門下で、青木繁と同級生だったと知って驚嘆している。 青木繁の<海の幸>をブリジストン美術館かどこかで観たことがあるが、そのときの正直な感想としては「これが?」…

『ル・コルビュジエの勇気のある住宅』

ル・コルビュジエの勇気ある住宅 (とんぼの本)作者: 安藤忠雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/09/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (23件) を見る 帰りの新幹線で『ル・コルビュジエの勇気のある住宅』という安藤忠雄の…