一字違い

事件の翌日の新聞はもう「年金テロ」という言葉を使っていた。
事件が起こったとき、私は「豊田商事会長殺傷事件みたいなものだろう」と思った。私だって年金がらみの凶行だろうと想像したわけである。だが、そのことをテロだとは思わなかった。もし、年金が動機であったとしても、それがなぜテロなのか、テロと名付ける必要がよくわからない。
テロと名付けておいて、「まだ犯行声明が出ていないのがおかしい」とかいっていたコメンテーターもいた。それは、犯行声明も出ていないのに、テロと決め付けたのがおかしいんじゃないの。
津島雄二厚生大臣にいたっては、マスコミと野党に責任があるとまでいった。
ところが、犯人を捕まえてみたら「ペットの仇」。しかもペットの名前が「チロ」。「テロ」じゃなくて「チロ」。
テロとの戦い」のつもりが「チロとの戦い」だったのだ。一字違いで大違い。
やっぱりこの犯人は頭がいいだけでなくセンスも抜群。
津島発言はいったいどうなるんでしょう。