2015-01-01から1年間の記事一覧

「追憶と、踊りながら」

「追憶と、踊りながら」を新宿武蔵野館で。 新宿武蔵野館は新宿駅東口の目の前なので、小田急沿線に住む者としては、神奈川県下の映画館より感覚的に行きやすくもあるのだけど、今回の場合は、ジャック&ベティでも上映があるものの、夕方の一回のみだったの…

着想のマエストロ 尾形乾山

サントリー美術館で、「着想のマエストロ 乾山見参!」てふ、駄洒落まじりの展覧会が、これはまだ始まったばかり。7月20日までやってるけど、途中で展示替えがある。詳細はサイトの出品リストで。 サントリー美術館「着想のマエストロ 乾山見参!」展 開…

ルーシー・リー没後20年展

日曜日、ちょっと遠出してみようかという気になり、茨城県陶芸美術館に、ルーシー・リーの展覧会を観に出かけた。 待つつもりになれば、千葉にも静岡にも巡回するんだけど、どっちもそんなに近くないし、いいじゃない?、初夏で、天気もよくて、みちみちそん…

バナナマンとアップルウォッチの絶妙さについて

先週のバナナマンのバナナムーンGOLDは、日村勇紀誕生日の週、恒例の星野源が登場して、6年連続となる、自作のバースデーソングを披露していた。 この回を聞いて思いついた、バナナマンを好きな理由は、キャラにプリテンドしていく、そのずらし方が絶妙…

片岡球子展

東京国立近代美術館で片岡球子展が開かれていた。先週で終わっちゃった展覧会について今さら書くわけだけれど、なにせ過労死寸前ですから。 この展覧会については奈良美智がつぶやいていた。 「竹橋の国立近美で片岡球子展を観てきた。常設も観た。やっぱ自…

江田憲司辞任の弁

わたくしごとながら、先月の残業が75hと、もう少しで過労死ライン到達だったそうで、社内でちょっと問題になった。道理で、ブログの更新が滞りがちなはずだ。本人は、案外、気が付かない。 昨日の記事を書いた後、ハフィントン・ポストに掲載されていた、…

大阪‘府’全体で投票してみたらは?

大阪都構想が否認されたのは残念だったが、本質的には、国歌斉唱の強要あたりで不信感を持たれたと思う。国歌や国旗が中央集権の装置なのは誰でも分かる。都構想で二重行政が解消されても、その結果として、中央集権が強化され、自治権が縮小されたのでは、…

ダブルインパクト、ミラーニューロン

東京芸術大学大学美術館で「ダブルインパクト」を観た。最終日になってしまったので、さぞや混雑しているだろうと懸念していたが、そうでもなくて助かった。同じ美術館でシャガールの最終日に来たことがあって、そのときは行列を見ただけで退散したので。 「…

ワキ汗と禁煙についてのビミョーな変な感じ

電車広告に「今年のワキ汗対策に、病院は入っていますか?」というのを見かけた。 なんか「あはは」と思って、そのあと、調べてみたら「2012年から、ワキの重度の多汗症が保険適応となり、治療を受けられるようになりました。」ということだそうなのだ。 「…

加山又造 アトリエの記憶

荒井呉服店の並びにある、八王子夢美術館で「加山又造 アトリエの記憶」という展覧会が開かれている。 加山又造という日本画家の絵は、美術館で出会う度に、なにかしら印象の残る絵なのである。 たとえば、ササヤキグサなんかを大きく描いた屏風なんかがあっ…

「脳内ポイズンベリー」

「脳内ポイズンベリー」は、映画を選ぶときの私の基準ふたつに、ふたつとも合致。観にいかないはずがない。 私が映画を選ぶ基準、その1は、予告編が面白いこと。 「あったりまえじゃねぇか、予告編なんて面白いとこつないでるに決まってるじゃねぇか」と思…

桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち

ここのところずっとそうだが、GWは実家に帰る。 京都国立博物館で開かれている「桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち」という展覧会を観た。この展覧会は余所に巡回しない。何年か前の「狩野永徳展」の続編ということらしい。 備忘のために目録にもあった狩…

『蒙古襲来』

蒙古襲来作者: 服部英雄出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2014/12/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る ちょっと話題になっているらしい、服部英雄の『蒙古襲来』を読んだ。 私としては、「神風」というファンタジーがどのように生まれ…

等覚院の躑躅、オリンパスStylus SH-2のレビュー

等覚院の躑躅が盛りという記事が新聞に載ったので、新しいカメラの試し撮りに行った。 気がつけばここ何年か写真を撮っていない。撮ろうと思ってカメラを買っては死蔵してばかりいる。これではいかんだろうと気合いを入れて新しいカメラを選び、持ち歩くこと…

「インヒアレント・ヴァイス」

ポール・アンダーソン監督は、ダニエル・デイ=ルイスが主演した「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」が素晴らしく、わたしはあのファッションを真似して、ツナギにジャケットを着たりしていた。 それはともかく、ポール・アンダーソン監督も、クリント・イース…

『つなわたり』

つなわたり作者:小林 信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/03/09メディア: 単行本 ツルゲーネフの『はつ恋』という、岩波文庫でいえば☆ひとつくらいの(若い世代はなんのことか分からないだろうけど、シュトルムの『みずうみ』とか、『歎異抄』とか、…

桂文枝 春風亭小朝 東西落語名人会

神奈川県民ホールで、「桂文枝 春風亭小朝 東西落語名人会」を聴いた。 演目は 桂三語 「桃太郎」 春風亭小朝 「男の花道」 桂三歩 「ないしょ話」 桂文枝 「喫茶店の片隅で」 まず、前座の桂三語てふ人の「桃太郎」は、前座というと、場を整えるだけみたい…

「マジック・イン・ムーンライト」

米朝師匠が亡くなったのに、このブログで何も書かなかったのは薄情なようだけれど、米朝師匠の場合は、何年も前から、少しずつ少しずつ準備をなされていたかの感があり、大往生としか言いようがないものを、今さら駄文を書き連ねるのも、何か空々しいとしか…

山口小夜子 未来を着る人

東京都現代美術館で、山口小夜子の展覧会「山口小夜子 未来を着る人」を観にいってきました。 山口小夜子の美しさは今でも色褪せない。タレントやアイドルにも、きれいな人はいっぱいいるけれど、彼女らはむしろみずからすすんで、自分のイメージを消費に提…

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」は、なにせあの「アメリカン・スナイパー」をおさえてアカデミー賞を獲得した作品なわけだから・・・というわけでもなかったけど、予告編が面白そうな匂いぷんぷんだったし。 いちばんびっくりしたのは…

「ジヌよさらば〜かむろば村へ」

「ジヌよさらば〜かむろば村へ」はみごとだった。 なにがみごとって、音楽にたとえると、まず全体を貫いているリズムセクションに乱れがない。ストーリーテリングのリズムがよく、歩調が乱れないので、役者が気持ちよく遊べる。「のっていける」というやつ。…

アースダイバー

週刊現代で中沢新一が連載している「アースダイバー」が面白いのに、今さら気がついた。 今回は三輪神社についてで、慶円という真言宗の山岳修験僧が三輪明神と互為灌頂を交わした鎌倉初期に、神仏習合は思想的なピークに達したと書いている。 ・・・鎌倉新…

「時代の正体 吹きすさぶ排斥感情」の記事を読んで

「悪とは弱さである」という誰が言ったか知らない言葉を、私が認識したのはまだ学生だった二十代の頃で、それ以来、悪について考えるときの手がかりになっている。善悪の問題を強弱の問題に置き換えて考えるとすごくわかりやすくなる。結局のところ、善きも…

ジャニオタ無茶ぶり

先週の金曜日は寝ちゃって、バナナマンのバナナムーンGOLD聞き逃したんだけれど、ポッドキャスト聞いてて手に汗にぎったわ。 ここ三週、ホワイトデーからみのネタを引っ張ってるんだけど、ホワイトデーに何をもらったらうれしいかの参考にっつうことで、…

岡崎京子展 「戦場のガールズ・ライフ」

今日は暖かいので、今年初デニムで、世田谷文学館の岡崎京子展に行ってきました。もっと早く行けばよかったのだけれど、あそこはちょっとアクセスが悪い。でももうあちこちで桜が咲き始め。最近の桜は散るより先に鳥たちが蜜を吸おうとして萼ごと噛みきるの…

私がPHSを手放さない理由

iPhone6が、ティム・クックが驚くほどバカ売れしたのも記憶に新しい。 でも、それは何故なの?って言えば、アンドロイドを使ってた人たちも、ホンネではiPhoneを使いたかったんだけど、画面が小さいから仕方なくアンドロイドを使ってただけなんじゃないか?…

追記

はてなにいい記事があったのでリンクしておきます。 『八紘一宇』発言に鈍感であってはならないと思う - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

三原じゅん子について

三原じゅん子が国会で「八紘一宇」という言葉を「日本人が昔から大切にしてきた」とか言ったそうで、なにかしら小さく騒ぎになっているが、この三原じゅん子の言葉がホントかウソかは、三原じゅん子の言っている「日本人」が、いま、日本に暮らしている私た…

「イミテーション・ゲーム」

「イミテーション・ゲーム」てふ、ベネディクト・カンバーバッチが、アラン・チューリングを演じた映画を観てきた。 TOHOシネマズデーの14日に観たかったんだけど、このところ、ばかみたく忙しく、疲れてるんで、そういうことより混んでない方がいいっ…

『林檎の木の下で』

林檎の木の下で (新潮クレスト・ブックス)作者: アリスマンロー,Alice Munro,小竹由美子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/03/30メディア: ハードカバー クリック: 7回この商品を含むブログ (40件) を見る 「アメリカン・スナイパー」を映画館のロビーで…