2018-01-01から1年間の記事一覧

北方領土問題解決に向けて日米露首脳会談しちゃえ

安倍さんがトランプ大統領に「リメンバー・パール・ハーバー」って言われて焦ってるらしいが、トランプさんの気持ちは分かる気がする。 トランプさんはたびたび弾劾の噂が出るような薄氷を踏む状況で政権運営してるわけだから、同盟国の中でも長期政権の安倍…

石破茂「脱・日本会議」宣言

安倍さんは、たしかに一人勝ちなんだけど、今この人は何がしたい人のかって、ほとんど分からなくなってる。日本会議の傀儡ってならわからんではないが、モリカケ問題なんてのは、問題としてセコすぎて、批判するのもバカみたいだし。以前に書いた通り、マス…

歯医者のナショナリズム

歯医者には歯医者独特のナショナリズムがあることに気がついた。 前にもこのブログに書いたが、ひどい歯医者にひっかかっちゃったのだ。ただ、かぶせがとれたのを直してもらいにいっただけなのに、初診の日にいきなり、事前の説明もなく、まったく違う歯を抜…

詩人 吉増剛造展

渋谷の松濤美術館で、「涯(ハ )テノ詩聲(ウタゴエ) 詩人 吉増剛造展」、9月24日まで。 詩人としての吉増剛造はずっと気になっているが、今のところ、歯が立たない。 前にもチラッと書いたが、東京国立近代美術館で開催されていた「声ノマ 全身詩人 吉増…

しりあがり寿 月と劣化 ゆる和 2

月をモチーフにした水墨画はほぼ仙がい(崖の山がない字)。でも、仙がいそのものではなくその解釈なんだと思う。「わび さび ゆる だめ」っていうコンセプトも、《「ウサギは疲れました」》って板絵も、抱一がわざと銀やけした月を描いたように、伝統の解釈…

『〈民主〉と〈愛国〉 戦後日本のナショナリズムと公共性』の感想のそのまたついで

小熊英二の『〈民主〉と〈愛国〉 戦後日本のナショナリズムと公共性』だが、ちょっとした違和感は感じなくもない。 それは、『戦争が遺したもの』という、鶴見俊輔、上野千鶴子、小熊英二の鼎談でもふれられていたが、吉本隆明についての評価が辛い、と上野…

竹久夢二の生家

ちょっとしたついでに竹久夢二の生家を訪ねた。 岡山らしく葡萄棚があった。当時からあったはずはないが、竹久夢二のキッチュな感じに似合ってるかも。 この生家は、夜逃げ同然に出る時に、近くの造り酒屋に売ったのだそうだ。近くに、東京にあった夢二のア…

五山の送り火

今年は盆休みの日程の具合が良くて、五山の送り火の日に関西にいたので、こんなことは滅多になかろうとカメラを持って出かけた。 先に京都国立博物館に立ち寄った。先に書いた通り、ここは東京国立博物館と違い、撮影不可なので紹介できないが、昔の建物が改…

『《民主》と《愛国》 戦後日本のナショナリズムと公共性』

〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性作者: 小熊英二出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2002/11/01メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 243回この商品を含むブログ (340件) を見る 今年のお盆休みは長かったので、読もうと思いつつ、そのまま…

フェルメールのリクリエイト展

横浜そごう美術館で、フェルメールのリクリエイト展。これは、何年か前、たしか銀座でもあったやつ。フェルメール・フリークの福岡伸一が企画したもので、世界で確認されているフェルメールの油彩画37点すべてを、現在の技術の粋を極めて複製したもので一覧…

鳩山由紀夫の沖縄県知事選立候補について

鳩山由紀夫元首相が翁長雄志沖縄県知事の告別式に参列し、「自分の力と決意が強ければ米国にものを言えた。それができなかったことは今でも県民に申し訳ないと思っている」と言った。 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/298429 沖縄の米軍基地移転を…

『カメラを止めるな!』

『カメラを止めるな!』は、最初にフライヤーを目にした時から、これはたぶん面白いんだろうなと思ったけど、同時に、その面白さの質ももう分かるって気がした。だって、低予算で、無名の監督が、無名な役者を使って映画を撮るとなったら、アイデア勝負でシ…

縄文、ミケランジェロ

ミケランジェロ展については、ミケランジェロの展覧会を日本でやるのが無茶だと思った。 今回展示されている《ダヴィデ=アポロ》は、ミケランジェロがフィレンツエを脱出する頃に造っていた未完品で、肩に担いでいるのが矢筒か投石器か分からないのでアポロ…

藤田嗣治と戦後民主主義のはじまり

この頃は上野には土曜日に行くようにしている。東京国立博物館と国立西洋美術館は、午後九時まで開館しているので、このところのように暑い日なら日ざかりを避けて、たとえばこの日なんかだと、午後4時ごろから東京都美術館で藤田嗣治を観た後、軽く夕食をと…

オウムの時代、ネトウヨの時代、日本会議の時代

オウムの死刑囚が13人(だったっけ?)立て続けに死刑執行された。 これについての世間の反応を見ていると、ま、どうでもいいって感じだ。私自身も、ああそう、くらい。 たぶん、かれらが余りにも異質に見えるからだろう。 日本という国は、「均質幻想」に毒…

濱田庄司展

先月、世田谷美術館に濱田庄司展を訪ねた時の写真。見ていただいて分かるとおり、おそろしく暑い日だった。 濱田庄司の名前は、柳宗悦とか、バーナード・リーチとか、棟方志功とかの名前とともに思い出す名前だと思う。柳宗悦の「民藝」という問いかけは、わ…

暑いからコットで寝なさいっつの!

記録的猛暑が続いている。 死にそうに暑いって半分冗談のつもりで言いつつ、あれ、これもしかしたらほんとに死ぬかもと、内心不安になるくらい暑い。 昼間はエアコンを効かせるとして、夜の寝苦しさはどうやり過ごしてらっしゃるでしょうか?。 私はこれは昔…

巨匠たちのクレパス画展

東郷青児記念美術館で「巨匠たちのクレパス画展」。 クレヨンとクレパスがどう違うのかさえ、知らなかったし、そもそも違うことすら知らなかったが、クレパスってのは、クレヨンとパステルの良いところを併せ持つ、大阪の商人が開発した画材なのだそうだ。 …

『ファントム・スレッド』

ダニエル・デイ・ルイスの引退作。 ダニエル・デイ・ルイスが辞めると言い出したのはこれが初めてじゃないそうで、Wikipediaによると、1998年には「靴職人になる」と、貴乃花の息子みたいなことを言い出して、実際にイタリアで靴職人の修行をしていた。マー…

杉田水脈はどう恥ずかしいか?

杉田水脈って自民党の議員がバカなことを言って話題になっているが、これについての議論に加わるつもりがないだけでなく、こんな議論が、行われていること自体が恥ずかしく、できればなるべく人目に触れないうちに処理したほうがいいと思う。 正しいとか間違…

『ブエナ、ビスタ・ソシアル・クラブ ★ アディオス』

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』がもう18年前だそうだ。 オバマがブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのメンバーと会って、「若い人たちは知らないかもだけど、CDと言って、このくらいのプラスチックの円盤があって・・・」と、これは冗談なんだけど、そ…

ビーマイベイビー Mitsuo Shindo Retrospective

万城目学が週刊文春に書いていた。若い頃、海外の宿で深夜テレビを観ていたら、なぜか、韓国のヒットチャート、日本のヒットチャート、アメリカのヒットチャートが紹介されていて、そのとき、身びいきなしで、日本のヒットチャートが断然魅力的だと感じたそ…

『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』

『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』は、ビリー・ジーン・キングを演じたエマ・ストーンも、もちろん素晴らしいが、なんと言っても、ボビー・リッグスを演じたスティーヴ・カレルが圧倒的。『30年後の同窓会』で、イラク戦争で息子を亡くしたベトナム帰還兵を…

『私はあなたのニグロではない』

このタイトルの意味が最初は曖昧だったが、なるほど「ニグロ」は、白人が作り上げた架空の概念で実際には存在しない。白人が、木に吊るしたり、「ニグロ」を殴っているとき、実際に殴っている相手は人間なのだ。 木に吊るされているのはモノクロームの写真だ…

『菊とギロチン』

ついこないだ『パンク侍、斬られて候』を、今年いちばんの映画と書いたばかりなので、われながらさすがに節操ない感じだが、瀬々敬久監督の『菊とギロチン』は、そのさらに上をいってると思う。 女相撲の興行が1960年代くらいまで存続していたなんてことを初…

小沢一郎、豪雨対策で国会休戦を求める

無力感に襲われてる場合ではないだろうが、今のところなす術が見当たらない。 水害対策の初動に躓いたってようなことだが、いったい何度こんなことを繰り返すのか、こういう時に作動するシステムを整えようといったことがまったく行われない。また、自衛隊と…

『ブリグズビー・ベア』

サタデーナイトライブてふアメリカの老舗コメディ番組があり、そこに出演しているコメディアンたちが作ったパロディ映画。 アメリカではどうなのか、少なくとも日本では、テレビと映画のあいだにはけっこう深い溝があるみたいで、テレビで慣れ親しんでいるコ…

『告白小説、その結末」

ロマン・ポランスキー監督、オリビエ・アサイアス脚本。 エマニュエル・セニエの演じる女流作家が主人公。出版したばかりの小説が好調だが、自伝的な内容のために、家族から責められるし、彼女自身も、いわゆる「過去の亡霊」に悩まされて、次回作に取り組ま…

『名前』

津田寛治は、映画を観ていてこの人が出てたら得した気がする役者さん。『名前』は、その人が主演なんで、何はともあれ観ておけばいいの。 あと、『恋人たち』の池田良も出ていて、これも得した気がした。ただ、悪いとこから先に書くのもどうかと思うが、池田…

『女と男の観覧車』

ケイト・ブランシェットに米アカデミー主演女優賞をもたらした『ブルー・ジャスミン』は、時代設定が現代になっているせいで気づきにくいが、テネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』が本歌取りされていたようだった。 もう、5年も前のことなので忘…