富岩運河

knockeye2006-10-21

昨夜は東横インに泊まった。安いんじゃないかと思ったが、部屋の窓から「こっちはもっと安いぞ!」と呼びかけるホテルの看板が見えた。
朝刊がただだったのでもらってくると、サハリン1の天然ガスをまるごと中国にとられている。営業のミスで他社に仕事をとられたときみたいな感じがした。
それが朝の4時ごろのこと。その時間帯は眠れない。せっかく富山に来ているのだから、どこかに行きたい気持ちはあったが、晩飯までには地べたに脚をつけていたかったので、そうなると遠出はできない。富岩運河をぶらぶら散歩した。参考までに観光案内で尋ねると、有峰の紅葉は今盛りだそうだ。
はくたかとときを乗り継いで帰った。ときの同じ車両に外人さんが乗っていた。そのせいか、富山から乗ったせいか、ロシアから帰った直後、サンダーバードに乗ったショックを思い出した。モスクワから乗ってきたシベリア鉄道とはまるで違う。頭上に組み込まれた読書灯、うっかり手を出しそうになる自動ドア。トイレも水道もセンサーに手をかざせば水が流れる。
シベリア鉄道は空調さえ効いていない。あれで風邪を引いてしまったのだ。モスクワからウラジオストークまで7日もかかるが、ロシアが広いためじゃなく列車が遅いせいなのだ。なんせディーゼル車なのだ。のぞみなら二日かからない。
しかしどうなんだろう?意味もないほど至れり尽くせりの列車が走っているこの国は、ちょっとした偶然のいたずらでできあがった幻ではないのかと思うときがある。だって車両のドアくらい自分で開けてもいい。超大国ソ連が消えてなくなったのだ。日本がそうなってもだれも驚かないだろう。
列車の中で眠り、帰ってからも眠ってしまって、またこんな時間に起きている。明日は完全休養日になるだろう。出張のレポートは書かなきゃならないが。