背中

knockeye2004-05-02

帰りのサンダーバードで読むために、週刊スパを買った。「ゴールデンウイークにデイトレードで儲ける」という記事。絵に描いた餅で、しばらく腹を持たす。


面白かったのは、鴻上尚史の記事。例の「自己責任」関連の話題が、この日記で断片的に書いていたこととほとんど一致している。使っている言葉まで一致している。以前この日記で、「日本では、神様よりも世間様・・・」と書いた記憶がある。だけど、今回のことで、これ以外の反応があり得るのだろうか?


ホントのところ、今回の事件で気持ちが悪いのは、他でもない「自己責任」という言葉の使われ方だ。正直言って、人質の人たちがどうなっても、たいした興味はなかった。しょうがないじゃないか?実際。ところが、この「自己責任論」が出てきてから気色悪くてしかたがない。日本人の「責任」という概念が、こんなに薄っぺらだったとは!さすがにものすさましい。わたくしおもうに、多分江戸時代の五人組制度の遠い影響ではないかと思う。江戸時代の水呑百姓の精神性を今に引き継ぐ日本人。それ以外に引き継ぐものもなかったのか?


今朝も人質の一人で、ジャーナリストの郡山さんがテレビに出ていたが、この人と今井さんは、背景を考えると、ある程度この国の社会のあり方に、疑問を持ってきただろうが、高遠さんという女性は、今回のことでは、背中をさされたという思いかもしれない。