伊東ゆかりの発見

伊東ゆかりって?」と思ったあなたは若い。伊東ゆかりの「発見?」と思ったあなたは正しい。しかし、私は発見してしまった。
昨夜お風呂でラジオを聞いていたら、伊東ゆかりの『あなたしか見えない』が流れてきた。こういうアメリカンポップを歌わせると「やっぱり、うまいなぁ」と思ったのだけれど、その時、はたと思い当たった。伊東ゆかりだ。
そうだった。伊東ゆかりだった。二年前になるけれど、ふだん無いことに、私は一目惚れつうのをした。ロシア行きを目前に控えていたので、追いつめられて、猿みたいに発情したのかなと分析していた。帰国して職場が変わってしまったので、それなりになってしまったけれど、今でも時々思い出すくらいだ。傾国の美女とか、そういうタイプではない。好みの地味顔だけど、ご存じの通り、一目惚れというものは、好み云々ではない。
ついこないだも女のどこにいちばん惹かれるかと聞かれて「声かなぁ」と答えたのだけれど、私の女性の好みは、そんな「幻の女」じゃなかった。伊東ゆかりなのである。おそらく物心ついたかつかないかの頃に、伊東ゆかりがすり込まれたのだ。間違いない。
ひし見ゆり子に続いて、二人目の発見である。ひし見ゆり子は、ウルトラセブンのアンヌ隊員である。私はずっと、彼女が自分にとっての女性の原形だと思っていた。何年か前、本屋で偶然、若かりし頃のヌードを発見した時には、場所柄をわきまえず、立ちつくしてしまった。本屋のおばさんの咳払いでやっと我に返ったほどだ。知り合いがAVに出てる以上の驚きだった。ひし見ゆり子は、わたしのスポーツ美少女好みの原点のようだ。

それにしても、伊東ゆかりは意外だった。夜中にもかかわらず、CDを3枚注文してしまった。