2010-01-01から1年間の記事一覧

コミック・ジャーナリズム

実家にいるとふだん見ないテレビ番組を見ることになる。 朝の番組で渡辺喜美と原口一博がなんか話していた。司会者から判断するとフジテレビだなと見ていたら、突然VTRが挿入されたのだけれど、これが実にシュールで唖然としてしまった。 和歌山のどこか…

平城京遷都1300年祭

ゴールデンウイークに帰ったときは、弱気なことを口にしていた父親だったが、今回元気が回復したらしくて、浮世絵展を観終わったあと、いいっていってるのに、奈良まで行こうといいだした。 三宮から奈良まで。 わたくし関西を離れて久しいので、それがどれ…

ボストン美術館浮世絵名品展

神戸市立博物館で、ボストン美術館浮世絵名品展の、今日が初日ということで、両親と出かけた。 鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、が展示のほとんどだった。 わたくし最近、浮世絵の展覧会にいくときは、鈴木春信にでくわすのを楽しみにしている。今回はな…

『さようなら いままで魚をありがとう』

宇宙クリケット大戦争 (河出文庫)作者: ダグラス・アダムス,安原和見出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/04/05メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (86件) を見るさようなら、いままで魚をありがとう (河出文庫)作者: ダグ…

アンドレ・ボーシャン展、『さようなら、いままで魚をありがとう』

伊丹市立美術館にアンドレ・ボーシャンを観にいった。ナイーブ派の花の画家だった。 しかし、これは出歩くべき暑さなのかと、駅を出るや、はや後悔の念が。関西の暑さはまた格別。自販機で買ったペットボトルで首を冷やしながら歩いた。 伊丹市立美術館は、旧…

上田秋成の没後200年記念展

お盆に帰省するついでに、新幹線を京都駅で降りて、京都国立博物館で催されている、上田秋成の没後200年記念展に立ち寄った。 ↑これは、初代高橋道八が作った陶製の上田秋成坐像。秋成の七十歳ころの風貌を写したもので、しばらく秋成自身が手許において…

ネイチャー・センス展

少し歩いて六本木ヒルズの森美術館へ。 ネイチャー・センスと題して、三人の作家による、日本人の自然観を再解釈するインスタレーションが行われている。 撮影可だったのでいろいろ撮ってきた。 こういうのもっと大規模に野外に展示したら面白いと思う。ま、…

マン・レイ展

今、オルセー美術館展が新国立美術館でやっている。名画が一堂に会した美術展だけれど、はなから観るのをあきらめている。混むに決まってるもん。 マン・レイ展は、その同じ美術館だったけれど、案の定、オルセー美術館展の行列は、ここで行列に並ぶより、羽…

鎖国の民

日曜日なのにお仕事。 別に景気回復というわけではないだろう。やりすぎたリストラの後始末をやっているだけである。まあ、切られなかっただけましか。 書きそびれたけど、きのうは、厚木の鮎祭りだったようで、豪勢な花火大会が、海老名の私鉄とJRの駅を…

東京都写真美術館

一日に三つの展覧会を見るかどうか、体力的に迷うところなんだけれど、時間的にちょうどよかったので、恵比寿の写真美術館で 「私を見て! ヌードのポートレイト」 と 「世界報道写真展2010」を。 東京都写真美術館のサイトにこうある。 写真が発明され…

アントワープ王立美術館コレクション展

ルネ・マグリット、ポール・デルヴォー、フェルナン・クノップフ、最近、ベルギーの画家がお気に入りになってきている。 今、初台のオペラシティアートギャラリーでひらかれているこの展覧会で、新しくお気に入りに加わったのは、レオン・スピリアールト。 この…

オノレ・ドーミエ版画展―『カリカチュール』と初期の政治諷刺画―

上野の国立博物館とか、国立西洋美術館の常設展は充実ぶりがはんぱじゃない。 ので、先を急ぐときは逆に素通りしてしまうのだけれど、今回は常設展の中に、オノレ・ドーミエの小企画がやっていたので足を向けた。 ドーミエの怒りさえ感じさせる強烈な政治諷…

カポディモンテ美術館展 バロックと性の抑圧

国立西洋美術館でカポディモンテ美術館展。 ナポリにある美術館で、16世紀にファルネーゼ家が蒐集した美術品が所蔵品の中心となっている。 展示されている多くの絵が描かれたのは、ルターの宗教改革に対して、カトリックの内部からも教会の古い体質を改め…

展覧会よっつ

ジャック・ラカンは、人間の知性の働きを‘夜の海を進む航海士’に喩えた。 とは、内田樹の「下流志向」から孫引き。 夜の海上に、航海士が何かわからないものを見つけたとしても、知性の働きは、その‘わからない’状態を保持することができる。 広大な海を進む…

「ソルト」

アンジェリーナ・ジョリーの新作を、じつは昨日観た。 公開初日に観たわけ。 今日なら1000円なので、ほんとは今日見たかったんだけど、昨日、朝起きられなくて予定していた美術展に出かけられなかったので、昨日にしたわけ。 でも、結局、今日も起きられ…

ちょっと気になる美術展

夏季展 7月31日(土)〜9月20日(月・祝)「涼を愉(たの)しむ―書画・茶器・懐石道具―」http://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/display/2010/summer.html 中村宏http://www.nerima-artmuseum.com/index.html 私を見て! ヌードのポートレイトhttp://syabi.…

はてなブックマーク

最近、はてなブックマークというサービスを使い始めた。 本を読んでいて気になるページに付箋を貼る感覚で使っている。 菅政権の看板は、「第3の道」──増税による経済成長である。公共事業による「第1の道」、小泉構造改革の「第2の道」とは何が違うか。…

『宇宙の果てのレストラン』

宇宙の果てのレストラン (河出文庫)作者: ダグラス・アダムス,安原和見出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/09/03メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 191回この商品を含むブログ (157件) を見るダグラス・アダムスの‘銀河ヒッチハイクガイド’シリーズ…

へうげもの

へうげもの(11) (モーニング KC)作者: 山田芳裕出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/23メディア: コミック購入: 12人 クリック: 118回この商品を含むブログ (60件) を見るこの土日は、猛暑にキャプチャーされてしまい、たれこめてすごした。少しは疲れて…

ヒラリー・クリントン

わたくしヒラリー・クリントンという政治家はなんとなく尊敬している。 ハノイで岡田外相と会談していたニュースを見た。 気持ちが顔に正直に出るタイプみたいで、日本の政治家にうんざりしている感じがすっごくよくわかって面白い。 たとえば温家宝と会談し…

「銀河ヒッチハイクガイド」

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)作者: ダグラス・アダムス,安原和見出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/09/03メディア: 文庫購入: 39人 クリック: 347回この商品を含むブログ (370件) を見るチェーホフの「馬のような名字」の巻末に紹介が載っ…

『闇の奥』

闇の奥作者: 辻原登出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/04メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (11件) を見る辻原登のファンなので、新作が出たらできるだけチェックする。 今回の、戦時中に失踪した民俗学者三上隆には、もっと大活躍…

『馬のような名字』

馬のような名字 チェーホフ傑作選 (河出文庫)作者: アントン・チェーホフ,浦雅春出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/03/05メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (8件) を見るチェーホフの短編集が新訳で出たので読んだ。 チ…

誤解じゃなかったみたい

菅直人のいう「第三の道」「最小不幸社会」「消費税増税」を並べてみると、「もう構造改革とか政治主導とかあきらめてさ、官僚にお金配ってもらって生きようよ」といっているように見える。もちろん、これが誤解であることを願ってはいる。 って、一ヶ月前く…

追記

この話はそもそも‘マカロニウエスタン’なので、ハードボイルドな演出がよく映える。

「告白」

湊かなえの原作が本屋大賞を受賞したときはびっくりしたものだった。 なんといってもデビュー作だし、ストーリーテリングも少し直球すぎるんじゃないかと思ったからだった。 しかし、私が見落としていたのは、この小説が、今という時代のリアルをつかまえて…

江戸絵画への視線

渋谷ついでということで、山種美術館に。 恵比寿の駅から少し歩くので暑かったのですけどね。 岩佐又兵衛の<官女観菊図>が重要文化財に指定された記念だそうです。 俵屋宗達が絵を描き、本阿弥光悦が歌を書いた <四季草花下絵和歌短冊> が豪華でした。 …