2011-01-01から1年間の記事一覧

『遠い朝の本たち』

遠い朝の本たち (ちくま文庫)作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2001/03/07メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 22回この商品を含むブログ (35件) を見る 須賀敦子が病床で最後まで推敲し続けたという。 須賀敦子の随筆は詩に近いと思った。多…

日産ギャラリー ヘリテージイベント

「東京オアシス」が‘ちょっと退屈’と書いている人がいてびっくりした。あれほどスリリングな映画が‘退屈’とは思いもよらない。 ただ、人のことは言えないというのは、まだ十代の頃、大学の教授にチェーホフの「桜の園」の感想を聞かれて、高校生の頃読んだけ…

柳宗悦、「東京オアシス」

昨日は、半日だけだけれど、ひさしぶりに休日出勤。雨が降っている間だけ仕事をしていたという感じ。午後は、小やみに止んだかとおもった空模様がそのまま保った。 それで、ジェベル200のオイル交換。バハを盗まれたときに工具もごっそり盗まれたので、1…

朝鮮陶磁名品展

日曜日はすばらしい秋晴れ。これをはたして秋晴れというのかというほど。ジャケットの下がたまたま半袖でよかった。 お天気に誘われてなので、静嘉堂文庫美術館にした。朝鮮陶磁名品展。 ポスターに使われているのは、高麗時代、12世紀後半〜13世紀の<…

「電人ザボーガー」

この秋、邦画最大の話題作「電人ザボーガー」を観た。 井口昇監督作品 『電人ザボーガー』公式サイト エグゼクティブプロデューサーの大月俊倫によると、この映画は クリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」に着想を得た のだそうだ。パンフレットを読…

on the second thought

映画「ゲット・ラウド」については、あれからもいろいろ考えたり、他の人が書いているのを読んだりしていて、ジミー・ペイジがプロデュースに加わっていると気づかされたりした。 ということは、ジ・エッジとジャック・ホワイトというキャスティングは、ジミ…

常設展、トラモンティ、仙がい

ブログの更新が滞るいいわけ。節電の夏が終わり、勤務が元に戻ったが、あとに疲れが残った。 レオ・ルビンファインの同日、MOMATで見た常設展と、工芸館のグェッリーノ・トラモンティ展の話。 MOMATの常設展は、パウル・クレーの時も見てるし、そん…

傷ついた街 〜 レオ・ルビンファイン

レオ・ルビンファインの写真展。 東京国立近代美術館(似たような名前がいっぱいあるけど‘MOMAT’と略称される、所在地は東京メトロ「竹橋」駅のそば)でやっているのだけれど、どういうわけか単独ではチケットを売っておらず、ほかの展覧会と抱き合わせ…

フィリップス・コレクション、ヴェネチアン・グラス、エッフェル塔

私は違うが、世間は三連休なんだし、国立新美術館だし、混むのではないかと早めに出かけたが、ゴッホと違って、拍子抜けするほど人が少なかった。むしろ、このあと訪ねたサントリー美術館の方が、会期が10日までということもあるのか、混雑していた。 モダ…

あまりにあざやかな対比

年俸1ドルで世界を変えた男の訃報が世界を駆け巡っているその日、極東の島国では‘改革者’と目されていた政治家の初公判が開かれている。 ‘みごとさ’と‘ぶざまさ’のあざやかな対比をそこに見てしまう。それ以上あまり書くことがない。

‘ジャパナイズ’ということ

いつ日本がアメリカを追い越したのだろうか? たしかに、日本の現象をアメリカがフォローしていると思うことが多くなった。 たとえば、ペイリンという女性が、一時期、次期大統領候補と目されていたが、この言動が、ひとことでいえばメチャクチャで、これが…

日向薬師の彼岸花

日向薬師の彼岸花を、久しぶりに訪ねた。バイクがまた私の生活に帰ってきたからだ。結局、生き延びるためにバイクが必要だとひそかに確信した。 天気予報と違って、少し雨がぱらついた。彼岸花はそろそろ盛りを過ぎていた。

「監督失格」

映画が千円というだけで暗がりに引きこもるには、惜しい秋晴れの一日だったが、海老名にしてはちょっとめずらしい映画がかかっていたので、日向薬師の彼岸花は一日順延した。 イントロダクションの箇条書きによると、映画「監督失格 」は、 □ 「エヴァンゲリ…

「無常素描」

シネマ ジャック&ベティで、映画「無常素描」を見てきた。 映画『無常素描』公式HP 映画としていいとか悪いとか、そういうことをいう意味があるだろうか。とにかく現場に駆けつけてカメラを回したことに意味がある。 観客としても、ただ観に行くことに意味…

ヴェネチア展

江戸東京博物館でヴェネチア展。 世界遺産 「ヴェネツィア展」 魅惑の芸術-千年の都 江戸東京博物館 2011年9月23日(金)〜12月11日(日) 両国では大相撲の場所中らしく、色とりどりの幟が秋晴れの空にはためいていた。じっさい少し汗ばむほどだった。 展覧…

『友情』 、『幸福論』

友情作者: 西部邁出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/04/27メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (9件) を見る 西部邁は、世界に自己を求めすぎる、というのがこの本を読み終えた直後の感想だった。まるで世界全体を自分の認識のファイル…

島田紳助をめぐる様々な文章

島田紳助をめぐる様々な文章が飛び交っているが、ほとんどが警察のリークを垂れ流しているだけだとすれば、鈴木宗男や村木厚子のころから、報道姿勢を改めないマスコミにこそ注意しておくべきなのだろう。 その意味では、やはり、小林信彦の文章は、他と次元…

自然エネルギーの全量買い取りをめぐる話題

9月15日の神奈川新聞に以下のような記事があり、神奈川県では年内にも、‘自己負担ゼロ’でソーラーパネルを設置する制度の実現にむけ、道筋が見えてきたようだ。 ソーラーバンク構想、黒岩知事「本年度内にスタート」/神奈川:ローカルニュース : ニュース : …

メタボリズムの未来都市展

森美術館に「メタボリズムの未来都市展」を観に行った。 「メタボリズム」は、1960年、東京で開催されれた「世界デザイン会議」で『METABOLISM/1960 都市への提案』として、日本の建築家やデザイナーたちによって世界に宣言された提言だった。 「メ…

再三の追伸

この記事が参考になった。

さらに追伸

検索の結果、‘Death Do Not Have No Mercy’を歌っていたのは、Reverend Gary Davisだとわかった。

追伸

後日、この映画の字幕を監修しているのが小林克也だと気がついて、attitudeがメッセージと訳されている感じがなんとなくわかった。 小林克也の語法で意訳しているわけだ。どうかと思うけど、なるほどとも思った。

「ゲット・ラウド」

ららぽーと横浜のTOHOシネマズで「ゲット・ラウド」を観てきた。 ↓ click , please・・・ 世代を口実にすると、ジミー・ペイジはもちろん知っているし、「天国への階段」が収録されているLP『レッドツェッペリン4』は、たぶん実家にある。 それで、い…

『誰が日本を支配するのか』

小田島隆が「大臣の失言と裏を読みたがる人々」という文章を書いている。 彼が「うんざりする」気持ちはよくわかる。菅政権の‘うんざり度’が高レベルだったので、野田政権にはもうすこしましであってほしいという期待が、意外な支持率の高さにも表れていた。…

鉢呂から枝野へ

鉢呂吉雄前経産相の、辞任につながった発言を、日経の記事から抜き出すと 「残念ながら、周辺の町村の市街地は、人っ子一人いない、まさに死のまちという形でした。福島の再生なくして日本の再生はない。福島の汚染を経産省の一つの原点と捉え、そこから出発…

『熊野でプルーストを読む』、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

熊野でプルーストを読む (ちくま文庫)作者: 辻原登出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/08/09メディア: 文庫 クリック: 13回この商品を含むブログ (10件) を見る砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メ…

黒岩祐治神奈川県知事の講演会

渋谷で黒岩祐治神奈川県知事の講演会があったので、ちょっとのぞいてきた。 今日の渋谷はひどかった。井の頭通りあたりの交通信号がフリーズしていて歩行者が立ち往生していた。ニュースになるかどうか知らないが、‘もうこの国はダメかな’と思わせる何かだっ…

『ペルセポリス2』

NHK、地デジ移行で解約9万件 8月末時点 :日本経済新聞 だそうだ。 「9万」は世帯数だから人数にするとさらに多くなる。ちなみにわたしはこの数字に含まれていない。そんな決然とテレビをやめたわけじゃなく、‘そのうちに’と思っているうちにどうでも…

東京天然ガス発電所プロジェクトチーム

お盆前後の忙しさにとりまぎれてか、見落としていたのだけれど、猪瀬直樹東京都副知事が座長になって、 「東京天然ガス発電所プロジェクトチーム」 なるものが、先月8月2日に発足していた。 東京都、100万kWの天然ガス発電所建設めざす| nikkei BPnet 〈日…

『たった一人の反乱』

たった一人の反乱 (講談社文芸文庫)作者: 丸谷才一,三浦雅士出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/03/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 57回この商品を含むブログ (21件) を見る ひと雨ごとに秋が深まるなんて季節でもないのに、昨日の夜あたりから涼し…