2021-01-01から1年間の記事一覧

『夕霧花園』かなりネタバレ

去年の夏はいったんコロナが収まりかけていたと記憶している。それが冬になってまた感染者数が増え始めたのだった。今年は、この猛暑にもかかわらず、この感染者数の増加は、いったいこの冬はどうなることだろうかと、今から危ぶまれる。 そんなわけで、あま…

『アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン 』

至上の愛 ~チャーチ・コンサート~ <完全版>アーティスト:アレサ・フランクリンワーナーミュージック・ジャパンAmazon アレサ・フランクリン生前の最大のヒットアルバムだった『至上の愛 チャーチ・コンサート』は、教会で聴衆を前にゴスペルを歌ったライブ録…

『やすらぎの森』

『ノマドランド』が、ドキュメンタリーを原作として、その取材対象をキャストに起用しさえしながらも、まるでファンタジーのような味わいを醸し出していたのも、社会から締め出された老人の視点が、一般に信じられている社会常識を相対化してしまうからだろ…

『モンテッソーリ 子どもの家』を観た

若いとは言えない年齢で引きこもりに陥った。なんとか2~3年でそこから抜けだせたものの、そこからは自分の人生を生きているという気がしない。 自己肯定感の薄い人生を生きてきた。引きこもりから抜け出せたといっても、人生を取り戻したわけではない。人生…

東京、過去最多2848人感染 国内7629人、1月以来―新型コロナ

www.jiji.com そりゃそうでしょ。

『漁港の肉子ちゃん』と『オッドタクシー』

変わり者の運転手Amazon 伊集院光さんが急にアニメ映画付いて『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』、『100日間生きたワニ』、『竜とそばかすの姫』、『漁港の肉子ちゃん』と立て続けに観たら、なんと、一番良かったのは『漁港の肉子ちゃん』だったそうだ。 …

太田光が小山田圭吾に関する発言で反省の弁?

「太田光が小山田圭吾に関する発言で反省の弁「大勢の人を傷つけた」」って見出しのネットニュースがあり、中身を読んだら火曜の爆笑問題カーボーイのことを書いてるんだけど、私はあの放送を聞いてるんですけど、どう聴いたらそんな見出しになるの?。放送…

小林賢太郎ホロコーストコントとシャルリーエブド事件の整合性について

元ラーメンズの小林賢太郎が、過去に、ホロコーストをネタにしたコントをやってたってことが理由で、五輪の開会式演出を解任された。 これについては切り口がいっぱいありすぎ、羅列してもうんざりだろう。なので、件名に挙げた点について一言したい。 今ま…

菅義偉という人の異常さ

先日の繰り返し。菅義偉という人の異常さは、森達也監督の『i-新聞記者ドキュメント-』を観た時にゾッとした。 現に写真を見せて「ヘドロ化するおそれのある赤土の量が多すぎませんか?」と聞いているのに、「事実に基づかない質問にはお答えできません」…

『クレールの膝』観ました

クレールの膝 エリック・ロメール監督作品がデジタルリマスターされて特集上映されている。全国津々浦々を巡回するそうで、近くの映画館で『クレールの膝』を観た。 1970年の映画で、まだフランスがキラキラしている。といっても、舞台はパリではなく、アヌ…

『プロミシング・ヤング・ウーマン』観ました

プロミシング・ヤング・ウーマン 『プロミシング・ヤング・ウーマン』は前評判どおりすばらしかったのでおススメです。 その前に、この前の記事のあと、千原ジュニアさんがご自身のyoutubeチャンネルで『茜色に焼かれる』を紹介していたのを見つけま…

『茜色に焼かれる』についての

『茜色に焼かれる』について武田砂鉄と石井裕也監督が話しているのを見つけたので紹介したい。 前作の『生きちゃった』からずっと底に流れ続けているテーマは「言葉」、とくに日本語だと思っている。ので、監督自身がそこに言及しているこのラジオは興味深か…

『アフリカン・カンフー・ナチス』

いつものように「霜降り明星のオールナイト日本」をradikoで聞いていたら、途中で配信が途絶えた。何かやらかしたんだなとは思ったけど、どんな発言をしたかも分からないので、何の判断もできない。メディア自身が平気で検閲を行う。 何か熱海の土石流につい…

『大正名器鑑』の世界 根津美術館と日本民藝館

この週末、根津美術館に予約を入れていた。雨を覚悟していたが、突然に晴れ渡って夏空が露わになった。 根津美術館https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20210710/20210710174705_original.jpg 予想最高気温は33℃だという。長い梅雨空…

ミネアポリス美術館展

サントリー美術館で「ミネアポリス美術館展」を観た。コロナ禍が二年に達して、美術館に行く機会が減り、つい見逃すところだった。いつの間にか再開していたようだ。半信半疑で出かける前に電話して確かめた。 写真OKだったので何点か紹介します。写真下のリ…

小林信彦の連載エッセーが終了

週刊文春 2021年7月8日号[雑誌]作者:伊集院静,恩田陸,林真理子,三木谷浩史,杉本昌隆,みうらじゅん,町山智浩,宮藤官九郎,能町みね子,貴志祐介,土屋賢二,柳家喬太郎,益田ミリ,東海林さだお,平松洋子,宇垣美里文藝春秋Amazon たまたま先週の木曜日休みを取った…

『地獄の花園』観ました

地獄の花園 バカリズムが脚本を書いた『地獄の花園』を観ました。WOWOWのドラマを映画化した『殺意の道程』をなんか、たぶんコロナ禍で、見逃したので、これは観たいと思ってたのだけれど、「何なの?、この映画?」って感じがして『殺意の道程』ほど乗り切…

『民主主義という病い』

ゴーマニズム宣言SPECIAL 民主主義という病い (幻冬舎単行本)作者:小林よしのり幻冬舎Amazon 小林よしのりの『民主主義という病い』は、下にリンクしたYouTubeで、面白そうだったので読んでみた。現に面白かったのだけれども、下の動画を見ればわかるとおり…

『Arc アーク』観ました

Arc アーク 『Arc アーク』は、不老不死が技術的に実現された近未来を扱っている。この作品内ではDNAのテロメアの増殖を高度に制御することでその技術が可能になったと説明されている。ショーン・コネリーの『未来惑星ザルドス』の昔に比べると、科学的な説…

『牛久』見逃した

入管問題を扱ったドキュメンタリー映画『牛久』ってのがあったそうだ。気がついたら配信が終わっていて残念。ぜひまた公開してほしい。 ちなみに毎日新聞の記事に関するはてぶコメントにはがっかりさせられる。日本人の島国根性は、しかし、イギリスだって島…

『不寛容論』

不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)作者:森本あんり新潮社Amazon「あなたがたのさばくべき者は、内の人たちではないか。外の人たちは、神がさばくのである」(「コリント人への第一の手紙」五・一二)」—『不寛容論―アメリカが生んだ「共…

『マ・レイニーのブラックボトム』『グンダーマン』『デニス・ホー』

なぜかミュージシャンの映画を立て続けに3本観た。 『マ・レイニーのブラックボトム』は、これでチャドウィック・ボーズマンがアカデミー賞をとると言われていたが、結果的には『ファーザー』のアンソニー・ホプキンスになった。 予備知識なしでも元ネタが舞…

『マーダーボットダイアリー』

[まとめ買い] マーダーボット・ダイアリー作者:マーサ・ウェルズAmazon 第七回日本翻訳大賞を受賞した『マーダーボットダイアリー』を読んだ。 この主人公がどうやら女性(というのはそもそも性別がないとされているからおかしいんだけれども)らしいと、ほ…

『ウディ・アレン追放』

今週の週刊文春に「小林信彦プレゼンツ これが日本の喜劇人だ!」について小林信彦が書いていた。上映期間が終わるまで控えていたのだろう。 「「大冒険」(六五年)てのは、外国で「リオの男」を見てきた東宝の上の方の人の意見にのったものです。」 だそう…

『アンモナイトの目覚め』観ました(ネタバレあり)

アンモナイトの目覚め ケイト・ウィンスレットの演じるメアリー・アニングという女性は実在した19世紀の古生物学者だそうだが、この映画のメアリー・アニングのキャラクターはまったくの創作で、ケイト・ウィンスレットの抑制された演技が、陰影の深い性格…

『大冒険』『人も歩けば』『三等重役』『名探偵アジャパー氏』

あのあと読んだ記事によると石井裕也監督は『茜色に焼かれる』をたった1ヶ月ちょっとで撮り切ったそうだ。スティーブン・スピルバーグ史上最速と言われている『ペンタゴン・ペーパーズ』でも半年かかってる。しかも、あれは脚本が先にあったのに対して、石井…

『茜色に焼かれる』観ました

茜色に焼かれる この2週間の週末は、小林信彦が選んだマニアックな喜劇映画を観るために、シネマヴェーラ渋谷に通っている。 個人的には1日3本が映画を観る限界だと思ってる。できれば2本にとどめたい。で、1日のプログラムから2本を選ぶと、1本目と2本目の…

『喜劇とんかつ一代』小林信彦 これがニッポンの喜劇人だ

喜劇 とんかつ一代 シネマヴェーラ渋谷で始まってる「小林信彦 これがニッポンの喜劇人だ」の中から『喜劇 とんかつ一代』と『東海道弥次喜多珍道中』、『雲の上団五郎一座』を見た。 なかでも『喜劇 とんかつ一代』は『幕末太陽傳』の川島雄三監督作品で、…

黒澤明インタビュー

NHKラジオアーカイブズで、たまたま黒澤明のインタビューが聴けた。『影武者』でパルムドールを受賞した年の暮れのインタビュー。 「黒澤さんにとってですね、面白い映画ってのはどういうものだって風に考えになりますか?」 「そうねえ、その、まずよくわか…

バイデンがバーニー・サンダースみたいになってる!

政権交代が起これば政治が変わる、普通の国がまぶしい。 ワクチン接種