2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アネクドート

『アフタースクール』は大好評のようだ。 三谷幸喜の顔色なからしめる勢いか。 夜中に『英語でしゃべらナイト』という番組の再放送をやっていて、三谷幸喜が出ていた。自作映画を携えてドイツに行ったとき、舞台挨拶に 「皆さん、私のドイツ語が分かりますか…

糸井重里と横尾忠則

世田谷美術館で開催している横尾忠則の展覧会について、「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載企画が始まっている。 糸井重里と横尾忠則本人の二人で展覧会場を見て回っている。 画家本人と展覧会を見て回る機会はまずないと思うので、あの展覧会に行った方、これか…

男はつらいよ

「僕が面白いと思う映画って、隣りのお兄ちゃんも面白いって思ってる映画だったし。そういうとこで勝負したいなと。監督像とかは特にないけど、自分の名前でワクワク期待してもらえる存在になれたら理想だし夢ですね」 プレイボーイに載っている内田けんじの…

アフタースクール その二

映画『アフタースクール』公式サイトのスタッフノートによると、内田けんじ監督が、この脚本に取り組み始めたのは、『運命じゃない人』公開直後、2005年夏だったそうだ。 「いくつかのプロットが出ては消え、「アフタースクール」の原型となるプロットが…

アフタースクール

『アフタースクール』を観てきた。 週刊文春に、内田けんじ監督のちいさなインタビューが載っている。 「僕はハリウッド映画が好きですが、同じ面白さを日本で求めるなら工夫が必要です。脚本は何回書き直しても無料ですから、脚本にアイデアを尽くすのも一…

運命じゃない人

海老名にはふたつシネコンがあるが、このふたつ、まるで申し合わせたかのように、ほとんど同じ映画ばっかり上映していて、なんとなく隣り合わせのガソリンスタンドを思い起こさせる。 ところが、そのうちのひとつが内田けんじ監督の「運命じゃない人」を上映…

関東平野の風をなめていた。 今朝は暴風雨。傘の骨が3本曲がってしまった。富山で使っていたカーボンファイバーの傘をなくすんじゃなかった。 モンベルでポンチョを買ってきているのだが、平日の朝は、結局、習慣が勝つ。頭で考える前に体が動いている。二…

かもめの日

かもめの日作者: 黒川創出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (21件) を見る古色蒼然としたカソリシズムの世界から、一夜にして現代に吹き飛ばされた。しかし、その現代の空の上には、なぜ…

事件の核心

事件の核心 (ハヤカワepi文庫―グレアム・グリーン・セレクション)作者: グレアムグリーン,Graham Greene,小田島雄志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/12/01メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見るグレアム・グリーンは、カトリ…

相棒

なんと驚いたことに、『相棒 劇場版』を小林信彦が誉めていた。記憶しているかぎり、ロードショーの映画としては『硫黄島からの手紙』以来である。 私はテレビ版の『相棒』は大好きで、よく見るのだけれど、ただ、面白いテレビの映画化は、意外に難しいらし…

大前研一のメルマガ

大前研一のメルマガを購読している。無料だから購読はおかしいか。 自民党がガソリン税の暫定税率を復活させ、道路特定財源を今後10年間維持する法案を国会で通しながら、その一方で、道路特定財源を来年から一般財源化することを閣議決定した。 まともな…

四川の大地震

マチスとボナールを観た後、ついでに上野に寄ってウルビーノのビーナスを観たことはすでに書いた。 で、上野公園の中を通って根津まで歩いたのだけれど、そのとき、あれはなんと言えばいいのか、大阪で言うと、天王寺公園あたりで見かけるタイプの人々とでも…

松井冬子

以前、松井冬子の写真にリンクを張った。 横浜美術館に、新進の日本画家を集めた展覧会を観にいったときの記事に、「美人でしょ」というそれだけの他愛のない内容である。 ところが、ここ一週間、その写真にアクセスが集まっている。外部リンクなので、正確…

99.9パーセント

米国が、犯罪を犯した米兵を日本に引き渡さないのは、日本の司法に信頼を置いていないからだと、週アスのコラムに書いてあった。歌田明弘の仮想報道というコラム。 日本では、起訴されると99.9パーセントが有罪になる。つまり、バッターが見逃すと、判定…

大地震

北京オリンピックを目前に、中国では大地震で大変だが、乗り越えて成功してほしい。復興支援や励ましになればよいのではないかと思う。

葉山

驚くべきことを発見してしまった。 この5月末、神奈川県立美術館の葉山別館に『マチスとボナール』が巡回する。 千葉まで出かけなくても、待ってたら向こうから来たわけだった。

佐伯祐三

横浜そごう美術館で「佐伯祐三展」が始まっている。 2005年秋、練馬区立美術館で、心ふるわせた佐伯祐三だが、ヴラマンク、マチス、ボナールと、不思議に人生が交差した画家たちの絵を続けて見た後、ふたたびあいまみえて、どのような印象を受けるか危惧…

工業製品

マクドナルドのハンバーガーは、料理ではなく工業製品だと、池澤夏樹は言った。 いつも言うように、私は深層心理で機械になりたいと思っているごく普通の現代人だ。 このところ、職場の機械が調子が悪く、昨日今日と富山から人と機材が来ている。それだけで…

大泉洋

大泉洋を生んだ「水曜どうでしょう〜classic」を今見ている。四国八十八ヵ所を回っている。北海道の人が、四国を車で走ると、カルチャーショックだと思う。北海道で10km走る時間で、四国だと何キロ走れるだろうか。1kmしか進まなかったとしても、私は…

古希

横尾忠則は古希だそうだ。 隠居を宣言して、『ぶるうらんど』という小説を発表した。 先日読んだ対談集は、たしか、まだ40代だったから、やはり、はるか昔だったのである。80年代は、はるか昔。 ガソリンスタンドの表示が120円台から、150円台にな…

ゴットハルト鉄道

ゴットハルト鉄道 (講談社文芸文庫)作者: 多和田葉子,室井光広出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/04/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (38件) を見るというわけで、けっこう早い時間に筒井康隆を読み終えてしまったので、読…

ダンシング・ヴァニティ

ダンシング・ヴァニティ作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 121回この商品を含むブログ (99件) を見る今日は久しぶりに朝から晴れわたった。が、連休の最終日に街をうろついても碌なことになるまいと…

日の移ろい

日の移ろい作者: 島尾敏雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1976/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る川村記念美術館にでかけた翌日、なぜか分からないけれど一日中眠ってしまった。疲れていたのだろうけれど、ちょっと…

マチスとボナール

川村記念美術館は千葉県の佐倉市にある。私が住んでいる神奈川県綾瀬市から遠望すると、東京という鋭鋒を越していかなければならないため、なかなか足が向かない。 ヴラマンクを見たせいもある。マチスとボナールという企画に惹かれて、特に、ボナールはなか…

私の昭和史

私の昭和史作者: 中村稔出版社/メーカー: 青土社発売日: 2004/05/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (12件) を見る丸谷才一の書評集で紹介されていた本のひとつ。 著者は詩人で、本書は「ユリイカ」に連載されていたものだそうだ。題名…