2013-01-01から1年間の記事一覧

昨日のちょい足し

昨日の記事で、ジョン・レノンとポール・マッカートニーのアルバムにリンクを張ったが、自分でそれをたどってアマゾンをうろうろするうちに、『LIFE With the Beatles (Life Great Photographers Series)』LIFE With the Beatles (Life Great Photographers …

50 Years of ROCK ビートルズ vs ローリング・ストーンズ

それから、昨日Bunkamuraにいったもうひとつのお目当ては、「50 Years of ROCK ビートルズ vs ローリング・ストーンズ」てふ企画展が、1階のギャラリーで始まっているからだった、9月4日まで。 それで、こういうのを買いました。 「Love me do」のシング…

レオナール・フジタ展

何かの記事で見かけた話だが、8月31日に夏休みの宿題に取り組んでいる人は、絶対に金持ちになれないそうです。俗説にちがいないけど、なかなかの説得力。今、宿題に取り組んでいるあなた、そういうことだそうです。 そういいつつ、わたしのやっていること…

『ナボコフのロシア文学講義 下』

ナボコフのロシア文学講義 下 (河出文庫)作者: ウラジーミル・ナボコフ,小笠原豊樹出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/07/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (12件) を見る 『ナボコフのロシア文学講義』下を読み終えた。 下巻は、トルストイ、…

アメリカン・ポップアート ジョン&キミコ・パワーズコレクション

新国立美術館に、ジョン&キミコ・パワーズ夫妻の「アメリカン・ポップアート」を観に行ったのだけれど、それはもうお盆前。 アンディ・ウォーホルの200個のキャンベルスープ が来ていて話題になっているけれど、コレクションの中心は、シャスパー・ジョ…

韓国大統領選の不正をめぐるデモ

日付を見るかぎり。もはや速報とはいえないわけだけれど、すくなくともわたしは今週のニューズウィークの紙面で初めて知った。韓国のNIS(国家情報院)が、先の大統領選で、現大統領にとっては対立候補だった文在演候補を、ネットで非難中傷する書き込み…

お孫さんまつり

日経ウエブに鈴木幸一という人が書いているブログは、‘面白くてためになる’といった教養文学系の文章で、けっこう読んでいる。この20日の分は、先日紹介したオリバー・ストーンの発言と相俟って、考えさせられることがあったので、ちょっと紹介したい。 明…

福島菊次郎展

この週末から開催されている、日本新聞博物館の「福島菊次郎展」を観にいった。 戦後、これだけの事件が日本で起こっているのに、実際、これを写真に残せたのは、福島菊次郎ただひとりかという思いすらする。 とくに、広島の中村さん一家を追い続けた写真と…

『ナボコフのロシア文学講義』上

ナボコフのロシア文学講義 上 (河出文庫)作者: ウラジーミル・ナボコフ,小笠原豊樹出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/07/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (11件) を見る 『ナボコフのロシア文学講義』上巻を読み終えたところ。上巻は、ゴーゴ…

素晴らしきアメリカン・デモクラシー

オバマがエジプトにたいしてとった措置は合同軍事演習の中止だけ。クーデターに抗議してデモする市民を800人以上も殺した軍事政権に対してそれだけ。 つまり、こう言うメッセージだ。‘アメリカは、たとえ千人程度の市民が虐殺されたとしても、軍事政権を…

昨日の続き

昨日、書き漏らしたけれど、韓国の朴槿恵大統領が、「歴史問題が日韓両国の未来を暗くしている。相手の苦しみに配慮する姿勢がないと未来を築くことはできない」と「光復節」の式典で述べたそうだ。 苦笑してしまうのは、先日、習近平との首脳会談で、伊藤博…

靖国をめぐるいろいろ

いまだに地デジ化していないわたしがテレビを観るのは帰省したときだけだが、BSの世界各国の報道と、日本の報道を見くらべると、日本のジャーナリストがどんだけぬくぬく生きているかがよく分かる。今、真っ先に報道しなければならないのは、エジプトの情…

凱風快晴、大妖怪展

冷夏かと思われていた夏が反転攻勢に出たのはいつごろだったか、ともあれ、ところによっては、摂氏40度を超すという猛暑、酷暑とあっては、‘夏の美術館めぐりは過酷’なんて前言はあっさりひるがえし、美術館にも涼を求める気分になる。 前回はネイビーのサ…

「少年H」、「パシフィック・リム」、「風立ちぬ」原画展

「少年H」と「パシフィック・リム」を続けて観た。 「少年H」は、少年のキャラクターが曖昧だった気がするけど、それでも、水谷豊は、お金を出して損しない役者さんだと思ったし、それに、夫婦共演ってどうなのかしらと思っていたのだけれど、伊藤蘭には、…

谷文晁 補遺

谷文晁について書きながら、様々な符合が心に浮かんで、そんな思いつきにのっかって、そのまま脱線していくべきか迷った。 それは例えば松平定信のことなのだけれど、この人は八代将軍吉宗の孫。わたしたちの国で今政治を司っているのもまた、およそ70年前…

谷文晁

金曜と土曜のサントリー美術館は8:00PMまで開館しているので、谷文晁展の後期を観にいった。前期も先月観にいっている。 前期だけの展示だったけれど、なんといっても、木村蒹葭堂のこの肖像が魅力的。 笑福亭鶴瓶と藤田まことをかけまぜたようにも見…

手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから

東京都現代美術館に行った。 「フランシス・アリス展」を観にいったつもりだったのだけれど、同時開催されている 「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」 にちから負けした感じ。 だって、 これですから。 これですから。 これですから。 イメージの力強さ…

ナチスに学ぶ

麻生太郎財務大臣が、「ナチスに学ぶべき」と発言したと、日本のマスコミが報道したことが、中国、韓国でも報道され、ついにはアメリカのユダヤ人人権団体から釈明を求められる事態になった。 橋下徹が「従軍慰安婦は必要」と発言したという報道から、中韓米…

ひぐらし

伊東静雄詩集『夏花』より いかなれば いかなればことしの盛夏のかがやきのうちにありて、 なほきみが魂にこぞの夏の日のひかりのみあざやかなる。 夏をうたはんとてはことさらに晩夏の朝かげとゆふべのこぬれをえらぶかの蜩の哀音を、 いかなればかくもきみ…

「選挙」「選挙2」

マーティン・スコセッシ監督が、ローリング・ストーンズのコンサートを撮った「シャイン・ア・ライト」をまたDVDで観た。 封切りのときは気にも留めなかったが、このコンサートは、ビル・クリントン元大統領主催のチャリティーコンサートで、冒頭のところ…

アンドレアス・グルスキー展

今日は出勤だったので、まだ書いていない展覧会について。気が付いたけど、夏は、美術館のはしごより休日出勤の方がカラダが楽。 国立新美術館でアンドレアス・グルスキーの写真展。 この展覧会には、ちょっとした仕掛けというかいたずらというか、作品名を…

恨と愛国

Twitterで想田和弘をフォローしているのだが、山本太郎=中核派云々の火元は池田信夫だそうだ。池田信夫は、昨日紹介した冷泉彰彦と同じく、ニューズウィークにコラムを書いている。 品位っていうもの、それがどれほどのものかは知らないけれど、その…

村上隆と冷泉彰彦の「風立ちぬ」評

ニューズウィークの巻末コラムが泣かせたので、アップされてたらリンクを貼ろうと訪ねてみたけど、もちろんまだだった。来週おぼえていたらブックマークしよう。 その代わり、冷泉彰彦が、「風立ちぬ」について書いているコラムを見つけた。 映画『風立ちぬ…

プーシキン美術館展

先週、プーシキン美術館展に行った。初日か、2日目で、すごい行列に驚いた。 美術展の行列は予測がむずかしい。とりたててどうこういう展覧会でもなかったとおもうけれど、おととし震災の影響でキャンセルされた、お待たせの感じが、‘おあずけ’というか‘焦…

「風立ちぬ」

今日はどうせ日本中が「風立ちぬ」の話題で持ちきりだろう。 これほどのクォリティーで圧倒されると、もうこれについて何かを言おうという気持ちすらなくなる。後は安心して個人的な思いにふける。 折口信夫が菜穂子の後 なほ大作のありけりと そらごとにだ…

スメル・ハラスメント

略して‘スメハラ’、‘スメル・ハラスメント’なる言葉が世間にはあるらしい。 それで思い出した、こないだ職場にきていたおじさんの口臭には、たしかにまいった。 ただ、人間だれでも、長時間、飲まず、喰わず、黙々と仕事をしていれば、息がくさくなるのは仕…

『創造力なき日本』

創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」 (角川oneテーマ21)作者: 村上隆出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/10/10メディア: 新書購入: 4人 クリック: 34回この商品を含むブログ (18件) を見る 夏の美術館めぐ…

「25年目の弦楽四重奏」

丸谷才一の最後の長編小説となった『持ち重りする薔薇の花』も、この映画とおなじく弦楽四重奏団を主人公にした小説だった。純粋芸術の極致に身を献げている人たちの、あまりにも人間的な諍い。これを「笹まくら」「横しぐれ」「女ざかり」の丸谷才一が手が…

‘Japanize’したのはJapanだけ

菅直人がTwitterかなにかで、安倍晋三首相の‘陰謀’みたいなことを言っているのを横目で見て、たしか、そのころにくわしく書いたことがあったのを思い出した。これ。 安倍晋三というひとが古い自民党のプラチナメンバーであることは間違いないとしても、それ…

韓国の権力の闇

よくわからないけれど、どんな国にも権力の闇といったようなものが、きっとあるのだろうと思う。 韓国のソウル高裁で、かつて植民地時代に強制徴用された韓国人の賠償請求が、初めて認められた。ほぼ1世紀前の植民地支配の賠償請求などということが、国際的…